野生食

相棒が会社の同僚におすすめされた映画、
「イントゥ・ザ・ワイルド」
恐れ多くも私がノミネートされている
『おいしい映画』にちなんだレシピ大賞!
が開かれている「第2回 東京ごはん映画祭」ではこの映画が
「ある『食』視点からの、傑作たち」
として取り上げられています。
あらすじをざっくりと説明すると、
頭も良くて恵まれた環境に暮らしている主人公。
しかし大学卒業とともに、財産も家族も全てを捨てて
アラスカを目指してひとり旅へ出ます。
文明に毒されることなく自由に生きようと決意した彼は
行く先々で出会いや別れを繰り返し、
最後にはアラスカの荒野に乗り捨てられたバスに着くのだが・・・
というお話。
原作は実話らしい。
私が印象に残っているシーンは
彼がシカを撃って干して食べようとするところ。
撃つところまでは成功するのですが、すぐに虫が湧いてしまって食べられず。
自分が命を奪った鹿を無駄にしてしまったことを
とても後悔します。
野菜でも、豚でも、鶏でも、牛でも
命をいただいて生きているという事を改めて感じるシーンでした。
この映画は
若者のむちゃな逃避行、と言ってしまえばそれまで。
でも「食」に対して感謝の気持ちを感じさせられる
いい映画だと思います。