7月頭、牧場にてパシャリ。
お菓子作りで忙しいといいながら、
なぜ牧場かって、
某大手乳製品メーカーの牧場にて
乳製品のお勉強のため。
今回は酪農に関しての座学と人生初の乳搾り。
なんとなく食べていた乳製品ですが、
日本の酪農がいかに苦しい状況にあるのか、
牛達がいかに管理されているのか、
牛の温かさ、
数時間で考えさせられる事がたくさんあり、
ずしんときました。
こちらの牧場の方は
「いかに牛達にストレスをかけないかが重要。
放牧がいいと思われがちだが、
そうすると飼料の管理ができないから一概にそうではない」
といった事を仰っていました。
私からすると、
飼料の管理が出来ず体調を崩しても、
その牛が本能のまま過ごした方が
牛にとってのストレスは一番少ないんじゃないかなと。
自分の首に鎖がくくりつけられていたら、
絶対ストレスだもんな。
そもそも動物を囲い込んでいる時点で、
牛の尊厳は尊重されてないんだろうけど。
でも会社として採算を考えなくては継続できないし、
継続して運営できなければ牛達の居場所はなくなるわけで、
会社の経営と牛の幸せを両立する事の難しさを感じました。
漠然と、
「牧場で働く人=動物好き」
だと思っていましたが、
動物愛の強い人にはできない仕事かも。
座学の中で衝撃的だった事、
メスは毎日2回搾乳され続け、
3回くらい人工授精をして出産したら、
さようならをするという事。
その後は加工肉としての道を行くそうです。
ちなみに雄は1頭もおらず、
あえて和牛と掛け合わせられて、
食用として出荷される運命の子牛もいました。
私のゆるベジ生活は
「動物愛護」的な考え方から始まったわけではないけど、
間近にそんな牛達を見ると、
いろいろと考えさせられました。
人間の都合で意志のあるモノをコントロールしている事、
そんな事を深く考えずに
「おいしい」
と食べている事。
きちんとそれを踏まえた上で食を選択しなくちゃいけないなと。
一方で私は
お肉やお魚が大好きという人を
否定したり
「みんな、菜食にしようぜ!」
なんて言うつもりはありません。
私も口にする事があるし、
それは個人の判断だと思うから。
植物にも意志や感情があるかもしれないし、
「命をありがたくいただく」
という考え方にも共感できます。
何が言いたいのかわからない文章ですが、
そんな色んな思いが入り交じった1日でした。