シュトーレンの山。
今年は200台ちょっと焼くことができました。
手に取ってくださった皆様に心から感謝いたします。
Wish your merry Christmas!
今日は先月のお話。
「これで53連勤です」
先日のポップアップの時、近くにいらした30代前半の店員さんがそう話してきました。
この人にとってはそれが誇りなんだなと思ったので私は
「ご苦労様です」
と返すと
「でも楽しいからいいんです」
と。
そして次の日からも
「これで54連勤です」
「これで55連勤です」
と。
もし納得できてるなら毎日言ってこないだろうし、たぶん彼自身がそこに疑問を感じているから、自分にいいかせるために私に話してるんだろうなと思ったのでした。
実際、彼は決して仕事が楽しそうには見えなかったし、1つ下の後輩に
「お前は休んでるからいいだろ。」
と言っているのが聞こえてきました。
長時間労働を正義とするその思想、なかなか危険だなぁとしみじみ感じました。
いろんな見方があると思いますが、私は休みなく働く事が素晴らしいとされた時代は終わったと思っています。
ボーッと仕事して、テキトーに遊ぶことがいいと言っているわけではなくて、それまで8時間かけて終えた仕事を、6時間に短縮して同じかそれ以上のクオリティのものをあげる体制を作ることが求められているという意味です。
だって機械化が進んで、人間じゃなきゃいけない仕事って減っていくから。
経営において、1番大きな経費は人件費だから。
そうなると、雇用される側で生きづらさを感じる人が増えるのも理解できるよなぁ。
こんなことを言うと、
「おいおい、そんなこと言ってるゆいさんはどうなのさ」
とツッコミが入るでしょう。
かくいう私自身はお店を構えてからはほとんどお休みはありません。
やはり何かを始めよう(継続できる形を作ろう)とするには、かなりのパワーが必要だから、ここまでの3年ちょっとは仕方ないと思っています。(大前提として、私みたいに好き好んで1人製造で自営業をやってる立場と、組織の中にいる人では大きく違う。)
丸一日お休みという日は数ヶ月に1日程度だけど、それを誇りになんて全く思ってない、という事は声を大きくして言いたい!
私は自分のキャパシティを越えたタスクを背負いたがるから、結果的に休みがなくなるだけ。
趣味お菓子のレシピ作りだから、仕事と趣味が混同してるからという理由もあります。
そして年と共に体力気力が低下していくのだから、ここから10年はいかに効率よく無理なく働ける形を作れるかが課題だと思っています。
その一歩として、この12月は毎週半日くらいはお休みを作っています。
人からしたら、
「そんなの簡単でしょ」
と思うかもしれませんが、ついつい仕事について考えたり作業したりしてしまう私にとって仕事から離れる時間を作ることのはものすっごく難しいことなのです。
本当にすんごい難しい!
気づくと
「あぁ、このアイデアはあれに使えるや」
なんて考えているのです。
だから強制的に考えられないような環境を作りたいのですが疲労感がすごくて、本当は元気に遊びに行きたいけどできず。
気を遣わない友人とジミーに話したりして仕事以外の時間を作ることから始めています。
その分の作業量が他の日に溢れてきてアタフタしてるけど、少しづつ自分を慣らしていこうと思っています。
長く続けられる形を目指して、変化していこう。