台湾遠征の続き。
「TSUCURITEは台湾へ何しに行ってきたの?」
と疑問に思うっている方もたくさんいるかと思います。
答えは
「日本人作家15名連れて、台北のマーケットに参加してきました」
です。
写真は今回協力してくれた好好手感微笑市集。
私も以前、新竹(台北より南の地域)で行われた時に参加したマーケットで、
「日本人連れてマーケットに参加したい!交流の場を作りたい!」
という私のアイデアを主催者さんが快く引き受けてくれて、今回の訪台が実現しました。
どんな雰囲気だったのかは先日のブログに載せた動画をご覧いただければわかるので、今日は私目線のレポートです。
忘れちゃいけない、TSUCURITEはこんな感じでした。
月餅の本場に、月餅を持ち込んだ日本人の私。
意外と驚かれることもなく、すんなりと受け入れてもらえました。
ちなみに台湾で月餅を手作りしている個人店は少ないそう。
このほかにはチョコサンドビス、かぼちゃクッキー、七味ナッツキャラメリゼ他計3種を持って行きました。
一番人気だったのは、チョコサンドビス。
お野菜を練り込んだお菓子が珍しいからかしら??
そして台湾へ行く時にはいつも持って行くかぼちゃクッキーも安定の人気。
上のお嬢さんは気に入ってくれたそうで、お父さんが再度戻ってきて追加購入してくれましたとさ。
かぼちゃの優しい甘さは国境を越えて人気らしい。
そして、お次は私が食べたもの。
まずは明白甜甜店のケーキ。
こちら、物腰が柔らかい男子2名のお菓子屋さん。
台湾のマーケットでは個別包装されていなくても販売OKなので、その場でクリームをかけてくれました。
作り手のようにとても穏やかな丸い味の中にスパイスが効いていて、台湾っぽい味だな。
彼らは春に東京に来るって言ってたから会えることを祈る!
そして豆乳。
亜熱帯の台湾では乳牛の数が少なく、牛乳より豆乳の方が一般的。
こちらは仙草豆乳。
仙草はシソ科の植物で、台湾では乾燥させた葉や茎に重曹を加えて煮つめて漉し、冷やしてゼリーとして食すのが一般的。
味を言葉で表現するのは難しいけれど、
少し苦味があって、漢方っぽい香りがします。
この豆乳もその香りがふわっとしてとても美味。
コーヒーも飲みました。
豆の匂いを嗅がせてもらい、私が選んだのはエチオピアの豆。
私が好きなあの豆だろうと飲んでみたら、
「やっぱり、これイルガチェフェだ!」
と大当たり。
お兄さんに聞くも、イルガチェフェという発音が悪いせいか伝わらず。
でも香りが高くてとても美味だったので大満足です。
あまりに興奮して、お代を払いそびれそうになるという失態はお許しくださいませ。
そして私が大好きなこちらも登場。
日本から参加してくれたkaohame_decoさんの春節顔ハメ。
実はこの数日前、台湾のある駅で見つけた顔ハメが全然イケてなくて、思わずその写真をdecoさんに送りました。
やっぱりdecoさんの顔ハメのクオリティはものすごく高いわ。
ちなみに台湾人は自撮り大好きですが、顔ハメは恥ずかしいらしい。自分の顔で勝負する自撮りの方がハードルが高い気がするけれど、台湾人の友達曰く
「取り方とアプリで調整できるじゃん。」
とのこと。
顔ハメは可愛いとか綺麗とかの次元とは違って、恥ずかしいらしい。
興味深い違いです。
そしてマーケットでは弾き語りの演奏もありました。
フェスや舞台など音楽を聴くための空間ではなく、音楽が自然と共存する空間はとても気持ちがいいと思う。
彼女の音楽はその場に溶け込み、でも存在感を放っていました。音楽はその空間を一つに束ねてくれる要素だなと改めて思うの巻。
あともう一つ、驚いたことが一つありました。
出店者の人が急に
「あなた猫飼ってる?」
と話しかけてきました。
「3匹いるよ。」
と答えたら彼女が渡してきたのがこちら。
猫のおやつカリカリ。
「たくさんもらったんだけど、うちは1匹しかいないから。」
とのこと。
日本だったら、出店先で猫を飼っている人を探して渡そうと猫のご飯を持参する人がいるだろうか。
友人や家族に聞くならわかるけれど、見ず知らずの出店者仲間に渡すだろうか。
前から感じていた
「台湾人のシェアする文化」
を再認識しました。
自分のもの、時間、経験などを周りの人にシェアするのが当たり前の文化。
私が尊敬する台湾人らしさです。
そしてこれまで私が台湾で出店したり、WSを開催した時に出会った皆さんもきてくれました。
その中の一人と撮った写真がこちら。
彼女はしばらくフランスで暮らしていて、今は台湾に戻ってきているとのこと。
こうしてまた会えたこと、そして覚えてくれていたことに感謝。
ちなみに私が偉そうにポケットに手を入れているのは、
「肌寒かったから」
という理由です。。。あしからず!
私目線のマーケットはこんな感じ。
ここからは今だから話せること。
事前準備はものすごーく大変でした。
出店者の自己紹介を集めて、それを友人のなっちゃんが翻訳して、不明点を聞き直し、提出された写真では不自由な場合にはSNSで探し・・・
作品をしっかりと理解するためには個別対応が多くなり、毎日のようにMessenngerを通じて話し合っていました。
中国語、英語、日本語がごちゃ混ぜのやりとりはカオスですが、途中から慣れてくるから不思議なものですな。
言い出しっぺの私はいいとして、主催者さんやなっちゃんにたくさんの苦労をかけましたが、
嫌な顔一つせず進めてくれたことに感謝!
そしてもう一つ、私自身は台湾のマーケットに何度も参加したことがあるし、海外でのトラブルに慣れて(麻痺?!)きたので、何の心配もありませんでした。
しかし日本から参加する皆さんがとても緊張しているのは伝わっていたので、
「ちゃんとみんな会場まで来れるかな」
とか、始まってからも
「みんな不安になってないかな」
と終始ソワソワしていました。
終わってからなっちゃんに
「ゆいさん、自分のブースに全然いなかったよね。」
と言われたほど、ソワソワして歩き回っていました。
台湾へ行こうと声をかけた側としては、皆さんに楽しんでもらいたいから。
面倒見がいいとは言えない自分の中にそんな一面があったことを初めて知りましたとさ。
今日は私目線のマーケットについてでした。
明日は打ち上げと、終了後に感じたことなどなど書こうと思います。