秋に備えて、もろもろ思案中の日々。
いつもと違うことをしたいと思うと、考える時間がたくさんかかります。
写真は家の前の公園で考えている時の私の様子です。
草の上に座ってぼーっとしていると、アイデアが湧いてくるんだな。
お客さんに
「レシピを考えるとき、どうやって考えているんですか?」
「どうやってワークショップの内容を考えているんですか?」
と聞かれることが多いので、今日は私の思考の進め方をまとめてみます。
思考の進め方
1、漠然としたイメージを膨らませる
この段階で
「これは現実的に難しいだろな」
とアイデアを潰してしまいがちですが、まずはそこを考えないようにします。
できるかできないかは別として、
「こんな雰囲気にしたい」
「あんな味にしたい」
というアイデアを書き留めていきます。
2、出来上がったイメージの取捨選択をする
バラバラと挙げたアイデアの中から
「これだ」
というものをチョイスしていきます。
3、具体策を練る
イメージを実現させるための手法を考えます。
例えばディスプレーについて考える時は、街に出ていろんなお店を見て回るのが近道。
ポイントは違う業種のディスプレーを見ること。
同じ業種だと「お菓子屋さんらしいディスプレー」しか思い描けないので、
雑貨屋さん、デパート、CDショップなど他の業種を見て回ります。
オススメは、いわゆるハイブランドのお店。
写真はLOUIS VUITTONのディスプレー。
ブランド物には興味がないけど、老舗のブランドはブランディングがよくできているので勉強になります。
4、試して判断する
ここで初めて形にする作業に入ります。
レシピなら試作を繰り返し、ディスプレーなら一部作ってみたり。
「イメージ」と「現実」のすり合わせをして、折り合いがつくポイントを見つけます。
こうして文字にすると、とても面倒な作業に見えますが、
ロジカルに進めていく方が結局は近道になると気付きました。
これは物作りだけじゃなくて、何にでも応用が効くロジック。
「あの仕事に就きたいけど、会社を辞める勇気はないんだよね。」
「この先の人生、どうなりたいのかわからないよ。」
など、人生の選択をする時にも同じプロセスで考えればシンプルを解くことができるはず。
元々、私は考えすぎて頭がパンクするタイプでしたが、
この考え方に従って動くようにしていたら
「潔すぎるよ」
と言われるまでになりましたとさ。
人間変わるものですな。