私が使ってる小麦粉は埼玉県産のもの。
昨年、その生産地を見たいと言い出したのがちょうど収穫後だったので、
今年こそはと行ってきました。
遠景だとこんな感じ。
頭が垂れ始めているのは、
収穫のタイミングだという証拠だそう。
雨の日は収穫できないそうで、
生産者さんは気をもんでいる様子でした。
これを刈り取って、
乾燥機にかけて、
粉状に粉砕したら、
私がいつも使っている粉の出来上がり。
乾燥は高温短時間でやった方が効率がいいけど、
そうすると過乾燥で水を吸収しにくくなるらしい。
つまりグルテンが形成されないから、
生地が繋がらないってわけ。
ここでは40℃以下で乾燥させて、
天日干しに近い状況を作っているそうです。
ちなみにこの小麦は
化学肥料は不使用。
農薬は最低限使用していますが、
収穫した稲穂の残留農薬は
ほぼゼロ。
つまり皮を取り除いて挽いた粉は
安心して食べられるという事だよね。
放射性物質も未検出。
「手で揉んでフーッとしたら殻がとれるよ」
と言われて、やってみたのがこれ。
生の小麦は若干透き通っていて、柔らかい。
一粒食べてみたら、
歯切れの悪いこんにゃくみたいな食感で
味や匂いはほぼなし。
乾燥後の小麦はこんな感じ。
完全に不透明で、
若干香ばしい香りはするものの、噛めませんでした。
ちなみに私が埼玉県産の小麦を使い始めたのは、
小麦の生産に詳しい方から
「寒い地域の小麦粉は雪焼け防止の農薬を使うから、一概にいいとは言えない」
と聞いたから。
本州の製粉会社に手当たり次第に連絡をして、
農薬の使用量が少ない粉を取り寄せ、
試作をして、
今の小麦粉に決めました。
何がいいかはその人の価値観で様々ですが、
私が一番だと思う小麦粉は
これで決まり!
いやぁ、非常に貴重な体験をさせてもらいました。
生産者さんに直接話を聞ける機会なんて
なかなかないもんね。
自分の目で見て、聞いて、納得だ!