【カナダその51 カナダで見つけた次の目標】

上の写真はカナダから帰国する前、スタッフたちに渡そうと作ったトマト&パクチークッキー。
不恰好だけど、素朴で素材の味が感じられるお気に入りのレシピです。

今日はカナダ旅について、最終回。
近年の私は一人で海外へ行ったり、住まいを愛知へ移したり、
20代の私には想像できなかった35歳になっています。
私のやる気と勢いだけで始めたTsucuriteが7年目を迎え、
孤独な戦いかと思いきや、周りのにはたくさん人たちがいて、
お菓子を通してお客さんも含めてみんなで楽しい時間を共有することができて、
年を重ねるほどにその輪が広がっていって、
そのおかげで出来ることの幅が広がっていって、
家には相棒と猫たちがいて、
公私ともに20代の頃より満たされた生活です。

今回のカナダ行きの話も、誰も予想だにしなかった展開でしたが、思う存分楽しんできました。
そして帰ってきて、思ったこと。
「お菓子を通して、もっとたくさんの人とコミュニケーションをとりたい。」
ということでした。

3大欲求の食は人種、国籍、年齢、性別、宗教を問わず、誰もが毎日触れるもの。
しかもお菓子は空腹を満たすという生存本能を満たすものではなく、嗜好品。
生活の中のちょっとしたスパイスとして、誰かを笑顔にできるものだと思っています。

お菓子屋を始めた頃、
「私に取ってお菓子というものは、こういうものだ。」
なんて明確な定義はありませんでした。
それから6年ちょっと経ち、
「お菓子は人を繋ぐコミュニケーションツール(共通言語)。」
と定義するようになりました。

手創り市でも、通販でも、ワークショップでも、
日本でも、トルコでも、台湾でも、カナダでも、
私はたくさんの方とお菓子を通して話し、笑っています。
コミュニケーションツールは人それぞれ違うと思いますが、
私にとってはお菓子。

たくさんの人とコミュニケーションをとりたい。
アレルギーを持つ人が多い卵や乳製品不使用のお菓子を作っている理由の一つでもあります。

どうすればもっとたくさんの人とコニュニケーションが取れるのか、
どういうアプローチの仕方が私に合っているのか、
多くの人と出会うには長く続けることが必須だから、長く続けるためにはどうしたらいいのか、
帰国してからそんなことを考えています。

と言いつつ、本当のところをいうと、今の私に足りないものはわかっています。
それはしっかりとした土台。

「おもしろい話が舞い込んだから、行ってこよう。」
「台湾の友達と一緒にWSやりたいから、行ってこよう。」
「愛知に引っ越したけど、月の半分は東京に行って仕事しよう。」
と、フットワークが軽いのはいいことだけど、
私が東京を離れるときには他のTsucurite業務(事務作業除く)が止まり、
東京に戻るとキャパシティオーバーな日々が続きます。
今はまだいいけれど、10年後にこの体制で続けられる気はしないのである!

昨年末のブログにも書いた、
「2018年と2019年は土台作りの年。」
という目標は、カナダでの経験から生まれたものです。
そして今、友人の力を借りて、具体的に考え始めたところです。
本音は
「あー、どうしよう、この私が出来るのか?!」
しかし口では
「大丈夫、私はできる!」
と自己暗示をかけています。
一番の味方は自分だからね。

このタイミングでカナダ行きの話が来たことは、偶然じゃなくて必然だったんだな。
このやり方を続けていたら、長く続けられないぞという神の思し召し。
大学受験以来の、長い戦いとなりますが、
毎日コツコツと、マイペースに続けることは大の得意分野です。
このブログを見てくださっている皆さんも嬉しくなっちゃうような、
自分に置き換えて元気をもらえるような、
そんなTsucuriteを目指して、いざゆかん!