焼菓子の需要がガクンと落ちる夏。
大手菓子メーカーの統計によると、
7~9月の個包装菓子の売上は12月1ヶ月分にも満たないらしい。
まぁ12月はクリスマスがあるけどね。
そこで何か対策を考える必要があります。
昨年はお野菜を使ったチーズケーキを作りました。
そして今年、
昨年と同じじゃ成長しないので、
新しいものを出そうと企んでいます。
目指したのは
卵と乳製品不使用のニューヨークチーズケーキ。
試作を始めたのは、昨年の9月。
これが笑っちゃうくらいに上手くいかなくて、
何度も軌道修正しながら
今に至ります。
最初はマクロビの本にあるような
お豆腐チーズケーキ、酒粕チーズケーキを模索していたのですが、
やっぱり何か違う。
理論的に発酵食品のチーズの代用としてお味噌や酒粕を使うのはわかるんだけど、
これだけだとやはり
あのずっしり感やクリーミーさが出ないし
自信を持って美味しいとは思えない。
そこで原点に立ち戻るの巻。
チーズの主な成分は、
タンパク質と油分。
タンパク質は豆類や穀類で代用出来るとして、
問題は油分。
「常温で個体の油分」
が必要なわけだけど、
科学の子であるショートニングは使いたくないし、
練りゴマだとアレンジが効かないし・・・
そこでまず試したのがアーモンド。
フープロで粉砕したアーモンドを使ったら、
パウダーよりはふんわりさは軽減したものの、
もっとクリーミーにしたいなと。
次はナッツ類の中で油分が多くてクリーミーな種類を調べて、
カシューナッツに辿り着きました。
同じようにカシューナッツで試みると、
可能性を感じる仕上がり。
その次は視点を変えて、
豆乳チーズを作って加えてみました。
結果、なかなかいい感じ。
そんなこんなでたどり着いたのが、
写真の手前にあるお菓子です。
あとは他の材料の栄養成分に合わせて、
ナッツの種類や配合を変えていけばよし、と。
しかし、問題が一つ発覚!
ちょっと長くなってしまったので、
この話は後日。