【半べそかくくらいがちょうどいい】

写真は台湾パイナップルとレーズンのスコーン。
台湾パイナップルとレーズンを合わせて1日おき、馴染んだところでペースト上にしたものを長時間発酵のスコーン生地にみちっと挟んで焼いたお菓子。
焼菓子好きにおすすめしたい一品です。
台湾パイナップルがたくさん日本に入ってくるようになって嬉しいな。
社会的背景とか別にして、単純に美味しい果物を食べられる幸せを感じています。

コロナ禍、お客さんに
「頑張ってね」
「応援してる」
と声をかけていただくことも多くて、本当にありがたいです。
小さなお菓子屋ながら、ほんと皆さんに支えられて充実した、いや充実しすぎた毎日を送れています。
辛い状況にある方も多い中、ほんと恵まれてるなと配達に来てくれたヤマト運輸のドライバーさんとしみじみ話したほど。

でもね、実は今、私、結構つらい。
産みの苦しみを感じています。
これくらいの価格帯の商品を作ったら、もう少し生活に寄り添えるものになるだろうと考えているのですが、
何をどんな形で出したら、喜んでもらえるだろうという、一番初めの何のとっかかりもない段階で辛い。
特に私自身はメジャーなお菓子よりコアなお菓子を好む傾向があるので、みんなに喜んでもらえるものを作りたいのに作れない事が多々あります。

数年前までは
「自分が作っていて楽しいもの、好きな物を作ろう」
と思っていました。
それはそれでいいのだけど、やはり多くの人に喜んでもらいたい。
それがお菓子屋としての社会貢献だし、喜んでもらえたら私も嬉しいから。
お店を始めてからは特に
「お客さんも私も楽しいもの」
という視点に大きく変わった気がします。

秋までにこの新作を出すと決めています。
自分で期限を決めて、ジミーに進めていくのは得意分野なのですが、
もう少しみんなの生活に寄り添えるようなものを作りたいんだよなぁ、考えがまとまらないなぁ。

お店で試験的にチョロっと出すような気まぐれお菓子は楽しいだけだけど、
パッケージして催事やギフトに組み込むようなお菓子は日持ちや一般性、配送に耐えうる梱包などなど考える事や計算が多くなるので、タスク倍増。

こうして辛い辛い言ってるわけですが、
辛い分だけ、やり切った時の達成感や充実感がぶち上がることを私は知っています。
半べそかくくらいがちょうどいい。
だから私は進んで苦しんで、
勝手に半べそかいて、
喜びMAXを目指してしまうのです。

先日、YouTubeでなかやまきんに君がチートデイにコロネを「うまっ!」
と連呼し悶絶しながら食べてる様子を見て、アホだなぁ、微笑ましいなぁと思ったと同時に気付きました。
私も同じようなもんだなとね。