【カナダその50 初めて彼女の涙を見た日】

今日はカナダ旅について。
写真はTaiwan Festの翌朝の様子です。
私はこの日、帰国予定だったので、女子たちが一緒に朝ごはんを食べようとカフェに行った時に撮ったものです。

アリス、ウェンディ、ジェニファーは先日のブログにも登場しましたが、
中心のジェシカは初登場。
彼女こそ、私が居候していた家の持ち主。
私より1歳上、美術に対する興味が強く、いつもクール。
私もクールと言われる類ですが、そんな私が見ても彼女はクール。
大学までは台湾で過ごし、今はカナディアン。

スタッフ達はインターンやボランティア(何百人もいる)も含め20代が多く、
ジェシカはそんなみんなの姉御的存在です。
洋服や靴が好きで、海外ドラマが好きで、ちょっぴり人見知りで、意思がはっきりとしていて、なんだかんだ言いつつ面倒見が良い彼女。
会ってすぐの頃はとても気を遣ってくれて、でも私の英語では日本人同士みたいに密なコミュニケーションが取れず、
お互いの真意を伝えきれず、
なんだか申し訳ないなと思うこともありました。

でもいつからか、
「もー、ゆいったら。」
と笑ってもらえるようになりました。

今になって思うのは、
当初の私は英語(言葉)で伝えようとしていたから、コミュニケーションがスムーズにいかなかったんだなと。
共通言語は英語なので、もちろん話をするときは英語。
でも
「この一言を言いたいけれど、英語が出てこないから、うーん。。。」
と困ることはやめて、例えば
「あれま。」
と日本語で言ってしまう。
すると、その言葉自体を相手が知らなくても、その語気や表情や雰囲気で気持ちは伝わるから、コミュニケーションは円滑になる。
私が発した
「うそー!」
「えー。」
「すごい!」
は彼女たちにしっかりと伝わっていたんだな。

そして日本語でしか言えなかったことを家に帰ってから調べて覚えて、翌日からは英語で言えるようにする。
余裕があれば中国語も調べて、言ってみる。
すると私の語彙力もアップする。

少し話が逸れましたが、ジェシカは自分と違うものを受け入れられる器の大きな女性です。
次回はもっとたくさんのことを話したいし、今度は日本を案内したいな。

そんな彼女たちとカフェでクレープを食べ、それからジェシカとは駅でお別れ。
まー、泣いてしまったよね。
私が台北で行ったWSに彼女とアリスが来てくれなかったら今回のカナダ行きは実現しなかったし、
英語もろくに話せない私を信用して信頼してくれて、
普段の生活もデモンストレーションもとことん考えてくれて、
感謝しきれない。
この時クールな彼女の目がキラリと光ったのを見た他の子が、後で
「彼女が泣いたところは初めてみた」
と言いました。
そんな関係になれたことを誇りに思います。

そして他の3人は私を空港まで送ってくれました。
空港について、荷物を預け、保安検査に進むところでお別れ。
まー、またここで号泣しちゃったよね。
トレンディドラマの別れのシーンみたいに、検査所の前でハグをして泣いている女性たち。

私は一人旅に行くと、旅先で知り合った人と別れる時にいつも泣きそうになるのをぐっとこらえますが、
今回は涙がだだ漏れ。
こんな仲間と一緒に過ごせてよかったという感謝の気持ちでいっぱいになりました。

そんな激しい感情の中、手荷物を持って、搭乗口前で待機。

トランクに入りきらなかった、大きな手荷物。
デモンストレーションで使った大きなお皿がはみ出ています。
この他に手荷物としてリュックを持って、まぁおかしな日本人だこと。

そこからエアカナダの直行便で成田まで行く機内の様子がこちら。

飛行機の上でお酒を飲むと酔いが回りやすく、ぐっすり眠れるのである!
まずは成田へ、そこからセントレア中部国際空港へ、と道のりは長いけれど、
字幕で映画を見られるようになった私は暇を持て余さず帰れましたとさ。

次回はカナダ旅の最終回。
書きたいことがありすぎて困っちゃうぞ。