【店舗を構えてわかったこと】

写真はある日の窓辺の様子。
伸びきるのりつん、体をぐにゃっと曲げたちーちゃん。
本当によく寝る人達だこと!

お店を始めてから1ヶ月弱。
始める前に頭に思い描いていた様子と実際はちょっと違いました。
今日はそんなことを書こうと思います。

1、隙間時間ができる

開店直後、お客さんが途切れた時、閉店間際、細々と余白時間ができます。
賞味期限シールを貼ったり、ブログを書いたり、ハンコを押したり、細かい作業ができるのでありがたい時間。
そして今まで圧倒的に足りなかった” 考える ”という時間が増えたことが大きなプラスです。

2、体力的に楽チン

これまでイベント出店をしてきた身としては、作ってその場で売れることの楽チンさを感じています。
移動しなくていいし、重い荷物を運ばなくてもいい。
移動に充てる時間と体力をお菓子作りに当てられることのありがたさよ!
そして持ち運びのこと(潰れないようにどう梱包しようか)を考えなくていいのも精神的に楽チン。

3、開店時間は10時のお菓子屋さんは尊敬する

前もってお菓子を作るとしても、日持ちしないお菓子は当日朝に作ることになります。
早朝に起きて、作業して、身支度を整えて、開店準備して、お店を開ける、
という一連の作業を10時までに終えるのはなかなかしんどい。
1週間くらいならいいけれど、これが毎週のこととなると負担が大きいだろうなと。
自分がお店を始める前は考えもしなかったけれど、
一人で切り盛りしているお菓子屋さんやパン屋さんで10時開店はすごいよ!

4、意外と焦らない

開店前の1年間、常に息が苦しいほどのプレッシャーがありました。
どんなお店にしたらいいだろう、そのために必要なことはなんだろう、何から手をつけたらいいんだろう。
そしてどうしたらお客さんに喜んでもらえるだろう、
そもそも私がお店なんてできるだろうか。
そんなことが頭の中をずーーーーーっと巡り巡っていました。
そのピークが開店前日にやってきて熱を出したわけですが、
開店してからというもの、ずっと感じていた息苦しさが嘘のようにすっとなくなりました。

告知もせず、看板もなく、当然開店初日から大盛況とはいかないわけですが、開店前に考えていた
「お客さんが来なかったらどうしよう。」
という焦りみたいなものはなく、淡々と穏やかな気持ちで過ごせています。

ご近所のみなさんの暖かさ、そして友人たちのおかげに他ならないわけですが、
それに加えて看板を作ったらそれを見て入ってきてくれる人が増え、
お話しして元気をいただき、
次はどんな仕掛けを作ろうかと考える。
お客さんも私もワクワクするような仕掛け。
お菓子のクオリティを上げることはもちろんですが、アクションを起こせば、それに呼応してくれる人は必ずいる。
そんなことを実感しているからかもしれないね。

5、楽しい

「場所に縛られたくない」
とお店を持つことを拒否し続けてきましたが、いざやってみると想像以上に楽しい。
私のことを知るご近所さんはゼロなので、認知度ゼロからのスタートです。
人と話すことが好きな身としては、その新規開拓がワクワク楽しいのです。
もちろん今までの常連さんもわざわざ来てくださって、とてもありがたく、心のどこかでホッとしていますぜ。

そして今までは参加するイベントを目的に来る方がお客さんでしたが、今は通りすがる方がお客さん。
趣味趣向が多様な方がいらっしゃるので、これまた新鮮で楽しいのです。

店舗を始めるというと、同業種の方に
「大変だよ。」
とか
「体に気をつけてね。」
などと、渋い顔で負け戦に行く兵士がかけられるような言葉をいただくことも多々ありました。
私自身も ” 辛くて大変な行く末 ” を想像していましたが、
実際は楽しいです。
始めたばかりでまだ厳しい現実に直面していないと言われてしまえばその通りですが、
本人がワクワクしなかったら、もっといいものが作れるようにならないでしょう。
本人がワクワクしなかったら、お客さんもワクワクできないでしょう。

まずは私がワクワクすること、これが一番大切だと思うのです。