【少しでも】

数日前のこと。
台湾にいるなっちゃんと夜中にMessengerを使ってテレビ電話をしました。
ちょっと難解なことについて話すのに、文章のやり取りだと誤解が生まれる恐れがあるなと思ったので、顔を見て話したのでした。

「台湾と日本は似ている」
と言われますが、私は台湾へ行くほどに、台湾の人たちと一緒に過ごす時間が増えるほどに、その違いを感じています。
物事への取り組み方や進め方、発言の仕方とその捉え方、恩と縁の考え方、
いろんな側面で大きな違いがあると思います。
もう10年来(!)の相棒のなっちゃんと私ですら、阿吽の呼吸にはほど遠いんだもの。
だから大変だとか、そういうことを言いたいのではなくて、
日本人同士のやり取り以上に、しっかりと対話することが大切だと感じています。
「私はこう考えている。」
「その発言は、こういう意味にとらえた。」
「こう言ったら、どう感じるかな?」
と、相手を攻撃するわけではなくて、感情的になるわけでもなくて、冷静に状況を伝えることの大切さ。
すり合わせていくには忍耐力、時間、精神力などなど、たくさんのパワーを使うので、いつも向き合ってくれるなっちゃんには心から感謝しています。

そして昨日、台湾で地震が起きました。
私は催事への発送に追われて作業しているところでラジオから
「沖縄に津波警報が出ています。」
と聞こえた時、直感的に花蓮で地震が起きたのかもと思いました。
調べると悲しいかなビンゴ。
SNSを見ると台湾の友人たちがストーリーをアップしていたので、そこにコメントする形で友人たちの安全を確認。
そして、今何ができるかを考えながら催事への納品分を集荷ギリギリに間に合わせた後、
「台湾の食材、何か持っていなかっただろうか。」
と探し始めました。
すると、この前買ってきたドライレモンを発見!
次の週末にこれを使ったお菓子を作って販売して、
ささやかながらその売り上げを台湾に寄付しようと決めました。
(寄付先は窓口が開設したら、その中から一番信頼がおけそうなところを選びたいと思います。)
すぐ動けるのは小さなお店だからこそ。

文化が違うからこそ、離れているからこそ、言葉が不自由だからこそ、
少しでも力になれることがあればやりたいし、
「私は応援してるよ!」
と台湾の人たちに伝えたい。
日本の震災のときに台湾人がたくさんの募金をしてくれたから返さないと、みたいなギブアンドテイクという感覚ではなく、
もっと単純に、私は縁のある台湾の人たちに、自分ができることをやりたいだけです。
私の自己満足だと認識しています。

今できることはこれくらい。
次に訪台する時には何ができるか、考えていきたいです。