【恵まれない子供達へお菓子を届ける】

内緒でやるか、公にするか悩みましたが、いろいろと伝えたいことがあったので公にします。
(長いけれど、最後まで読んでいただけると嬉しいです。)

子ども食堂、養護施設など恵まれない子供達のための活動団体にお菓子を寄付しました。
(恵まれない子供、という言い回しはあまりピンとこないのですが、他に言い換えられる言葉が見つからず。)

 あつぎ子ども食堂(厚木市)
 アフターケア相談所「ゆずりは」(国分寺市)
 駄菓子屋 阿部百合子さん(海老名市)
 東京セレジオ学園(小平市)
 北沢おせっかいクラブ(世田谷区)

お店のある厚木市、国分寺市、
そして近隣の海老名市、小平市、
私が生まれ育った世田谷区の5ヶ所の団体に各100〜200パッケージくらいづつ。
突然の申し出を快く受け入れてくださった皆さん、ありがとうございました。
(もしこのブログを見て商品を送りたい方がいらしたら、まずは各団体に直接お問い合わせをお願いいたします。)

つくりて のお菓子を買ってくださった皆さんのおかげで、この様なことができました。
感謝感謝!

「何も言わずにやった方がカッコいい」
と渉には言われて確かにそうだな、わざわざ報告すると宣伝みたいでいやらしく見えるなと思いましたが、
兎にも角にもつくりて のお菓子を買って下さった皆さんがあってこそ、
むしろ皆さんが寄付したと言っても過言ではないということを私は伝えたかった!

経緯を書くと、秋の催事たちが終わり、クリスマスの製造スケジュールを立てていた時のこと。
手元にお菓子が残ったから、そのままお店や通販で販売しよう、製造に余裕が出来るから少し体を労わろうなんて思っていました。
がしかし、
「これは ” 恵まれない子供達へのお菓子プレゼント ” のチャンスだわ!お店や通販の販売分は作ればいい。先月より時間はあるから大丈夫。やりたかった事をやるチャンスだもの。」
と思い立つの巻。

とはいえ、12月は繁忙期真っ只中。
製造でヨレヨレになるのは目に見えていましたが、
11月の「デパート出店+地方催事+国分寺の地域イベント+2店舗」というクレイジーな日々を乗り越えた私には妙な自信がありました。
しかも年末年始は休むと思えば、多少無理しても問題なしだなと。
なにより、もうすでに気持ちが走っている私は止められないのである。(私を知る人ならわかると思う)

施設や食堂の方と直接お知り合いではなかったので、ネットで調べたり、知り合いにご紹介していただき、上記の5ヶ所に送りました。
思いたってから、佐川急便さんに託すまでのスピード感たるや、我ながらすごいもんです。

なぜそうしたのか。
それが私の中のお菓子屋としての使命だと思ったから
つくりてのお菓子は貧困家庭には手を出しにくい価格帯だけど、卵や乳製品不使用だから食べられる子供も多いはず。
仕事とは別に、もっとシンプルにお菓子屋として、地域社会の中でできることはやりたい。

正直言って、1年前まではそんな気持ちの余裕はなく、俯瞰して見られませんでした。
開店1年目は先が全然見えなかったから。
そんな状態で、一番近くで支えてくれている家族を後回しにして、寄付やボランティアに走ることは私の中で引っ掛かりがありました。
まずはお菓子屋としての基盤を作る事に専念しようと思った2019年。
でも、ほんの少しでも何かアクションを起こし始めたいと思い、
「” つんつんのしっぽ “シリーズの売り上げの一部を神奈川いのちのペット基金に寄付しよう」
と決めて寄付したのが2020年年末。
そして2021年、まだまだつくりては安定とはほど遠いけど少し先が見えてきたので、次のアクションを起こしました。
(他のお菓子屋さんもやるべきだなんてことは一切思っていません。そこは誤解なきよう書いておきます。)


どこへ送ろうかと情報収集をしている中で、子ども食堂に関してネガティブなイメージを持つ人もいるから関わらないという声も聞きました。
個人的には悲しかった。
具体的には、
「貧困でない人も列に並んで不公平だ。本当に必要な人に届いていない。」
「配布の日に近隣が渋滞して迷惑だ」
という意見もあるそうです。


ここからは完全に個人の一意見として、
必要な人の一部にでも届くなら、やる意味があると私は思っています。
そして対象でない人が並ぶのはその人のモラルの問題であって、子ども食堂などの存在を否定する材料にはならないと思っています。
同時に、貧困でなくても欲しくなる気持ちは誰しもが理解できるだろうし、そこは多少多めに見ていいんじゃないかなと思うのです。
その人がそれくらい心が弱っているんだなって。


また家の前が渋滞したら確かにその日は厄介だけど、2ヶ月に1回くらいなら多めに見ていいんじゃないかなとも思うのです。
水道工事や道路工事と同じような感覚で。
困った時はお互い様、これは私がよく口にする言葉です。


(事前に近隣の方との関係性を築けていたら、むしろ巻き込めたら、こういう問題はみんなでクリアできるだろうな、最高だなと思います。誰だって子供たちのために何かできるなら嫌な気持ちはしないはずだと思うから。)

このように自分の中のお菓子屋としての使命、つくりてとしての使命、會田由衣としての使命だと判断した場合は、賛否両論あろうとも私は自分の頭で考えて、正しいと思ったことをやろうと思います。
これからも。

前回のブログにも書きましたが、
世の中どんなアクションを起こそうとも賛否両論はある。
ならば自分の頭で考えて、正しいと思ったことをやった方がいい。
後悔なく今を生きるため、そしてそれが誰かの琴線に触れて、新しい流れをうむきっかけにもなりうるから。


ただ今回やってみて、
寄付するまでにはかなりの労力が必要だなと思いました。
各団体の情報が集約されているわかりやすいページが市のホームページなどにあるわけではなく(あったのかもしれないけれど私は辿り着けなかった)、
各団体のHPに寄付の仕方や手順が書かれているわけではない。
個別にお問い合わせをして、返事を待って、お互いのスケジュールを確認して、というやりとりはなかなかの労力です。
寄付先の担当者さんだって私が怪しい人でないかの判断など手間と時間がかかったはず。
そして私みたいに寄付したいと思いつつ、そこにリーチできず(労力をかけられず)、諦めるお店や会社も多いと思う。
そこは大きな問題点だなと思いました。
私みたいに
「決めたらソッコー突き進むタイプ」
は社会全体のごく一部だから。


最後になりましたが、TSUCURITEを応援してくださるお客さん、友人、仕事仲間、SNSを見てくださっている皆さんがいなかったら、このような活動はできませんでした。
心から感謝いたします。
団体の方からのお礼や、子供たちが喜んでいましたという報告をいただきましたが、
それは全て皆さんのおかげに他なりません。



もっとteamつくりての輪を広げて、もっともっといろんな形で社会貢献できるようになるぞー。