写真は3月の通販のラインナップにも入っている和栗ココナッツ饅頭。
ココナッツミルクを練りこんだ生地の中に自家製の和栗あんが入っています。
このお菓子は昨年秋から出しているのですが、思いの外リピーターが多い。
秋に仕込んだ栗の渋皮煮がなくならない限り、作り続けたいお菓子です。
ここからは蛇足。
数年前までは
”定番は作りたくない”
”お客さんに媚びているんじゃないか”
と思っていました。
新しいものを作りたいし、お客さんもそれを求めているはずだと思うっていました。
思い込んでいました。
でも続けていると、常連さんがどんどん増えていって、
毎回同じお菓子を新鮮かつホッとした顔で買ってくださる光景を目にする機会が多くなりました。
「あー、あったー!」
というキラリとした目は、こちらまで嬉しくなります。
そして
「前に出していた、あのお菓子は今日ないんですか?」
という声を耳にすることも多々あります。
そして最近は
「定番は定番として据え置いて、その他に新しいものを作ればいいじゃないか。」
と思うようになりました。
新しいものというのは、新メニューだけじゃなくて既存のお菓子のレシピ改善も含みます。
すると
「今月も新作作らないとー!」
というプレッシャーから解放されて、もっと純粋にお菓子づくりを楽しめる環境になりました。
思い込みはよくない、
改めて自分に言い聞かせています。