【台湾からお礼が届いています】

今日はお菓子とは全く違うお話。
将来の自分自身が見直せるように、そして少しでも多くの人に知って頂きたいと思ったので書こうと思います。

6月4日、ワクチンが日本から台湾に届けられました。
少量だし、ワクチンの種類の選択などパーフェクトな対応とは言えないけど、
JALの機体が空港に着いた映像を見て、
「私ANA派だけど、JALさんありがとう」
と妙に感動しました。

そしてそのニュースが報じられた直後から、台湾人の友人たちはSNSに
「ありがとう日本」
というメッセージをあげ始めました。
さすがSNS大国、台湾。
私に直接ありがとうと伝えてくれた子もいました。
確かに私は日本人なんだけど、お礼を言われた事に少し不思議な感覚になりました。
「私たち日本人は過去にあなた達がしてくれたのと同じことをしただけだよ。私たちは仲間だ。仲間が困ってたら、できることをやるのは当たり前。お礼はいらないよ」
と返しました。

こんなやりとりをした後、いろんな思いが頭を駆け巡りました。
あくまで個人的な見解ですが、忘れないように書き留めておきます。

1つ目、国関係なく「困った時はお互い様」だと思う。
トラブルに見舞われている人達がいて、自分が何かできることがあったら手を尽くしたいって気持ちは誰しもが持っている。
そこに国家間の損得や利害関係が絡むから動きづらくなるんだけど、日本はできることをできる範囲でやっただけ、だと思う。
私も「困った時はお互い様」という気持ちを忘れないように気をつけよう。

2つ目、「緩衝材になる」のも悪くないと思った。
今回の対応で日本に対して不快感を表明した人達もいたし、
「そんな事して日本が危うい立場になったらどうするんだ!」
と思った日本人も中にはいたと思う。
でも自分の立場を守るために、できることがあるのに、困ってるところに手を差し伸べないで見過ごすことって辛くないか?
それは結果的に自分自身を追い詰める。
良くも悪くもはっきり意見を言わない日本は緩衝材として敵役だと思った。
「板挟みになる」という嫌なイメージの言葉もあるけど、それで周りがうまく回るのなら、結果的に自分の周りが良い環境になるんだからみんなにとっていいことだよねと。
実際、挟まれて安全地帯にいるという事実もある。
この先自分がそんな立場に置かれたら、いい緩衝材になれるかしら。

3つ目、もっとたくさんのワクチンを送ってよかったのではと思った。
なぜなら台湾より日本の方がワクチンを手に入れやすい環境にあるから。
日本が台湾に送った事で足りなくなったら、大国が日本を支援するという形で間接的に台湾を支援することができるだろう。そして波風が少しは軽減された形で大国が台湾を支援できる。
日本はもっと周りを巻き込んで、シェアしていく方向にもっていけたんじゃないかな。
私自身は周りを巻き込むのは不得意ではないから、こういう発想になるのかしら。

4つ目、一番伝えたいこと。
台湾は日本に心を寄せてくれている。
日本人が思っている100倍くらい。
大震災のときに莫大な募金を届けてくれたのは有明な話ですが、日本で地震が起きると「ゆい大丈夫?」と心配してくれる台湾人がたくさんいる。
今回も日本がワクチンを送ったことで
「コロナが落ち着いたら日本に行ってたくさんお金をつかってこよう」
「日本製の商品を買おう」
「日本円に換金しよう」
という台湾人は少なくなかった。(換金したというのは友達の友達だそう。びっくり!)
はっきり言って、日本人より台湾人は思いやりの気持ちが強いと思う。
日本は今回の一件でこれまでの恩を返しきれていないよなぁと。

5つ目、迅速に対応してくれた日本政府に感謝。
日本にしたら爆速の対応でビックリでしたよ!
国内の対応についてなど不信感は多々あるけど、保身に走らずに対応してくれて感謝です。

長くなりましたが、
台湾人は日本人にたっくさんの感謝を伝えてくれています。
素直でまっすぐな台湾人が私は大好きさ。
その事実を多くの日本人が知り、日本人である事を誇りに思えるようになったら嬉しいです。

私自身は日本人である事を誇りに思えるよう、日々の自分の行動を改めて見直すきっかけにします。
そしてコロナが落ち着いたら、台湾での活動を再開するのさ、絶対に。