写真を撮る渉、の写真。
TSUCURITEの新作のPOPを作るための写真を撮影中です。
今日はそんな相棒、渉について書きます。
渉(わたる)は自営業のアートディレクター。
具体的には企画書を作ったり、ビジュアルを作ったり、企業のブランディングをしたり、店舗のデザインをしたりしています。
“ ブランディング ”とは、その企業が描く” なりたい姿 “になるにはどうすればいいのか、
なりたい姿が明確でない場合はどんな姿になりたいのか、
をクライアントからヒアリングをして明確にし、向かうべきところを決め、そこに向かってブランドを作り上げていくこと。
その手法として、ロゴやパッケージ、店舗デザインを作ったり、
商品開発を一緒にしたり、
企画を考えたり、
その解決の手法は多岐にわたります。
そのため、一人自営業といえど彼一人でやるということはなく、
周りの皆さんと一緒に進めていくことがほとんど。
一昨年あたりから、そんな彼のクライアントは偶然、お菓子メーカーが多くなりました。
妻がお菓子屋で、自分個人の仕事のクライアントはお菓子メーカー。
だから彼は私よりもお菓子について考えている時間が長いかもしれません。
そんな相棒は昨秋から本格的にTSUCURITEのディレクションを担当しています。
以前からロゴやクリスマスリーフレットを作ってもらったりと単発でお願いすることはありましたが、
今はガッツリ担当してもらっています。
TSUCURITEの進め方について、2人で同じ方向を見て、
「會田家、本気出していくぞー。」
というわけです。
私は” お菓子を作る人 ”ということもあり、お菓子を客観的に見れないことが多々あります。
いわゆるプレーヤー。
味の組みたてに終始してしまい何を伝えたいのか不明瞭になったり、
自分の趣味趣向に走りすぎたり、
「店舗を持たないお菓子屋」としての考え方が染み付いてしまっています。
そして近い将来の目標に向かって日々淡々とひた走ることは得意ですが、もっと遠くの大きな目標を掲げるのは苦手なタイプです。
相棒は” ビジョンを明確にして、そこにたどり着く道筋を考える人 ”なので、私とは違う観点でものを見ています。
いわゆるプロデューサー。
近い将来の目標に向かって日々淡々とひた走ることは苦手ですが、遠くの大きな目標を掲げてそこに向かって導くことは得意。
そして国内のお菓子メーカーさんとの仕事の中で学んだアレヤコレヤという知識もある。
私が「仕方ない。」と諦めていた(見て見ぬ振りをしていた)部分を相棒にズバリ指摘され、
「あなたは実際に作ってないし、現場を見ていないからそんなことを言えるんだよ。」
と怒った後、冷静になって考えると、確かにそうだなと思うこともよくあります。
自分の中で問題意識を持ったら、負けん気の強い私は改善に向かってひた走るので、問題はクリアへと向かいます。
彼が言うことが正しいとは全く思っていないし、突っぱねることも多々ありますが、
議論を重ねることは悪いことではないはず。
お互いにマイペースなので、一緒に物事を進めていくのは容易ではありませんが、1人では想像できなかった違う世界が見えてきました。
1人より2人の方が世界が広がる。
2人より3人の方がもっと世界が広がるだろう。
そんなことを感じています。
今までも影の立役者として一役買ってくれていましたが、これからは渉がみなさんの前に出る機会も出てくるでしょう。
あの人がTSUCURITEとしてレジをやる姿を想像すると、
見てるこっちが小っ恥ずかしくなること間違いなしですが。
そんなTSUCURITEをこれからもどうぞよろしくお願い致します。