【6歳の猫の避妊手術】

今日は猫のお話。
我が家のお母さん猫ちーちゃんが受けた避妊手術について。
私たちも6歳での避妊手術にあたり、情報を得ようとネットでたくさん調べたので、同じような状況の方の参考になればと思い書きます。

写真は手術翌日のものです。
年は推定6歳(元野良のため)。
野良の寿命は5、6歳と言われているので、避妊手術をするか否かは悩むところでした。
病院に一度検査へ連れて行った帰りに過呼吸になってしまったため、
「無理のない範囲で連れてこれるようになれば避妊手術をしましょう。生殖器から病気になることが多いから、取ったほうがいいんだけどね。」
という獣医さんのアドバイスをいただいたのが昨年。

そして少しづつ人間に慣れてきて、4月頭に手術をすることを決めました。

手術前から獣医さんに
「年齢もいっているし、少し大変な手術になりそう。」
というお話を伺っていました。
そして朝病院へ連れて行き、お昼過ぎに迎えに行くと、興奮状態のちーちゃんがいました。
慣れない場所で、知らない人に触られまくって、極度のストレス状態。
肺水腫になりかかっていたので、病院で注射を打ってしばらくいるか、
ストレスの原因をなくすためにすぐ家に連れて帰るか、
の2択。

実は私はこの2択があったことを知ったのは後日。
私がお会計をしている間に相棒が決断をしたのでした。
人間より猫を愛していると言っても過言ではないほどの相棒なので、もし私に相談されたとしても彼の決断に従ったと思います。

「コポコポ」
という肺水腫独特の音を聞きながら、
「ちーちゃん、あと少しだよ。」
「リクオさんとのりつんが待ってるよ。」
と声をかけて車で家路を急ぎました。

そして家に着き、ちーちゃんを箱から出すと過呼吸で苦しそう。
私たちはリラックスさせようと少しその場を離れていました。
そしてちーちゃんの呼吸が少し落ち着いた頃、獣医さんから電話があり、状況を話し、肺水腫の対応をすることになりました。
体の中にある水分を出さないと死に至るというお話でした。

そしてそんな状況でもやたらと動き回るちーちゃん。
痛み止めが効いていたので、いつも通りの行動をしようとするのですが、少し歩いては休みを繰り返しながら家の中を歩いていました。

そして1時間半おきに対応をして、コポコポ音が聞こえなくなり、ちーちゃんと私たち2人が落ち着いたのが夜22時頃。
(リクオさんとのりつんはまだ怯えていて出てこず。)

「あの獣医さんには本当に感謝だね。」
と言いながらちーちゃんを見ていました。
すると彼女はキッチンに座ったきり、後ろ足に力が入らず立てなくなってきて、急にパタンと倒れました。
私たちが近くにいる状況で横になることなんてなかったほど警戒心が強い彼女が力なく倒れている状況が理解できず。
とにかく担当の獣医さんに電話をするも繋がらず、
ネットで近隣の獣医さんに電話をかけるも繋がらず。
ただ冷静に考えて、
慣れない動物病院に行ったことが原因で肺水腫になっている彼女を他の病院へ連れていくことは不可能。

私たちは覚悟を決めて、しばらく彼女を観察していました。
息は荒くないか、体温は下がっていないか。
相棒は実家で飼い猫がなくなる時に何度も立ち会った経験があるのですが、猫がなくなる時は大概息が荒くなるという独自の見解を持っていました。
「これはもしかしたら単純に疲れて寝ちゃっただけなのかも。」
という言葉に希望を託しつつ見ていたら、いびきをかいた彼女。
それでも私たちはまだ安心できず、しばらく見ていたら、
彼女は起き上がっていつもの寝室へと歩いて行きました。

はー、冷や汗出たー!!!

そして翌日の様子がこちら。

傷口が痛むらしく、手を突っ張って座り、壁にもたれかかっています。
お薬を飲ませたくても、痛みに耐えることに必死で何も口にしようとしない彼女。
また獣医さんに相談をして痛み止めを処方してもらったものの、それをどうやって与えるかが問題です。

お薬を砕いて大好物のちゅーると混ぜてお皿に乗せてもダメ。
どうしたものかと悩んでいたら、相棒がちゅーるのチューブをちーちゃんの鼻にくっつけました。
反射的にそれを舐めて美味しいと感じたちーちゃんは、チューブを舐めだすの巻。
ここですかさずちゅーるのチューブの先にお薬をつけてちーちゃんに差し出しました。
さすが相棒!

それから痛み止めが効いてきて、夜にはだんだんといつものちーちゃんの目つきになってきました。
近づくと威嚇して
「シャーっ」
と言ってくれて幸せを感じた私たち。

それから数日は
「ちーちゃんがカリカリ(ドライフード)を食べたよ。」
「ちーちゃんが爪とぎしてるよ。」
「ちーちゃんがリクオさんと舐めあってるよ。」
と、ちーちゃんの普段どうりの行動が嬉しくてたまりませんでした。
それまで当たり前だと思っていたことが、当たり前じゃなかったんだと改めて思った出来事。

ちなみに獣医さんの判断で抜糸はなし。
病院に連れてくるストレスを考えたら、抜糸しないほうがいいとの判断でした。
野良猫は抜糸なしだし、アレルギー反応のないワイヤーだからとのこと。

ちーちゃんは
・避妊手術をするには年がいっていること(6歳)
・卵巣が腫れて状態が良くなかったこと
・太っていること(野良歴が長く、他の猫のご飯も横取りしてしまうため)
が原因で、通常の5〜6倍の長さを回復したため、痛みも強くなりました。
肺水腫は極度のストレスが原因なので避妊手術と直接的な関連はありません。

人間と暮らすためには必要な手術ですが、
ちーちゃんにはとても辛い思いをさせてしまいました。
長く生きればいいというものではないし野良のままの方が幸せだったのかも、など思うところは多々ありますが、
猫たちに感謝して、彼らが安心して心地よく過ごせる環境を作ることに専念しようと思います。

3匹の猫たちに感謝して、もう病院へ行かなくていいように健康管理もしっかりしようと思います。
(ちーちゃんダイエット計画を始動するぞ)