上海の旅記録の最後。
写真は早朝の空港。
いつもと同じ様に、
帰りたくない気持ちをグッとこらえて、
飛行機に乗り込むのでした。
この前夜は
高層ビルの54階にあるバーに連れて行ってもらいました。
バブリーで、いつもの私とは無縁な世界。
大好きなモヒートを飲んで、大満足です。
こんな異国の地で
友人とそれぞれの将来像について話すだなんて、
10年前には想像だにしていなかったなぁとか、
いい年になったもんだとか、
友人は自分にあった生き方をちゃんと選択しているなとか、
私が今一番やりたいことってなんだろうとか、
いろんな事が頭の中を駆け巡りました。
それから友人は休日にも関わらず、
仕事場へと向かったのでした。
忙しい中、プランまで立ててもてなしてくれた友よ、
本当にありがとう!
建築とお料理は全然違うジャンルに見えるけど、
「ものづくり」である事は大きな共通点。
私も自分の道を突き進むぞと。
今回の旅、
本当にいろんな思いが駆け巡るものになりました。
日本で報道されているような、
ネットで言われているような、
そんな中国人の感情が伝わってくるのかを、
実際に行って感じたいと思って、
嫌な目に合う事ももちろん覚悟の上で上陸しました。
ただ、そんな経験は全くしませんでした。
一見すると彼らは無愛想だけど、
それは会釈とかそういう文化がないだけに見えます。
中国語がわからない私にも
手を尽くしてコミュニケーションをとろうとしてくれたし、
最後、空港まで送ってくれたタクシーの運転手さんは
笑顔で手を振って見送ってくれたし、
とても楽しい旅になりました。
もちろん個人差や地域差はあるだろうけど、
私が経験した上海はいい街でした。
行く前は周り、特に相棒に心配をかけたけど、
やっぱり自分で見て、感じてみてよかった!
そして何がいいとか、悪いとか、
そういう価値観は人それぞれだし、
もっと視野を広くもって、
もっとわがままに、
自分にとって一番いいと思う選択をしようと思うの巻。
なんでこんな事を考えているのかって、
昨年秋頃から、モヤモヤしているから。
今やっている事は楽しくて仕方ないんだけど、
それを取り巻くいろんな事について、
この選択で合ってるんだろうかとか、
何を優先して考えるべきなんだろうとか、
本当はこうしたいんだけど非現実的だからなとか、
ぐるぐる渦巻いている感じ。
今回の旅は、
majorityから抜け出して、
自分の道を切り開いている友人に会ったら、
そのスパイラルから逃れるヒントが何か得られるんじゃないかと
そんな期待もありました。
私とその友人は周りから見たら、
「あの2人ってどんな会話するんだろう?」
ってくらい真逆な人間らしい。
でも、
いろんな場面で選ぶものが同じだったり、
強気な仮面の下に弱いものを持っていたり、
マイペースだったり、
根っこは似ている部分があるんだな、きっと。
分野も、規模も、方向も、
全然違うけど、
「仕事の内容で辛いなんてことは全くなくて、
自分が作ったもので誰かの心を動かしたい」
って想いは同じでした。
同時に、私に欠けているのは
「それを実現させるための環境作りに徹しているか」
という事だと実感。
年を重ねるにつれて、
「完璧にやろう」とか
「あれもこれもやらなきゃ」とか
「周りの期待に応えなきゃ」とか
「ちゃんとしなきゃ」とか、
そう強く思いすぎる性格は少しずつ薄めてきたつもりだけど、
抜けきれていないって事なのかも。
突っ切れないというか、
取捨選択ができないというか。
この性格はずっと培ってきたものだから、
コロッと変える事はできないけど、
自分の中で優先させるべき事をきちんと判断して、
打ち込める環境づくりをしていかないと!
「これやってて、あっちがおろそかになっちゃった」
ってストレスを感じるんじゃなくて、
「あれを精一杯やったんだから、こっちは出来なくても気にしない!」
と、いい意味で割り切れるようにならないとダメ。
「あとはプライベートが充実すればな」
という友人に
「全てを手に入れる事はできないのよ」
と言った私。
その言葉は自分にむけたものでもあります。
私が持って行ったお菓子を
「食べるのがすげー楽しみ」
と言ってくれた友人。
次に会う時には、
もっと突っ切った姿をお見せしようじゃないか。