【撫でてください】

常滑の朝の過ごし方はだいたい決まっています。
起きて、掃除機をかけて、猫たちにご飯を出して、ジョギング。
そして帰ってくると大人猫たちは日当たりで寝ぼけているのですが、
のりつんだけは元気。
写真のように私の足元にパタンと倒れて、

つぶらな瞳でこちらをロックオン。
「撫でてください。」
というアピールです。
そこで撫で繰り回し、気が済んだかなと思いきや、

「お腹もよろしく頼みます。」
ということらしい。
そしてまた撫でくり回し、もう気が済んだだろうと思いきや、

「右半身もよろしく。」
と、私の足に乗っかってアピール。

のりつんは生まれた時から人間と遊んでいるので、野良出身の大人猫より人間同士と近い感覚でコミュニケーションをとることができます。
何かをしてほしい時のアピールがわかりやすく、こちらも対応しやすくて嬉しい限り。

そんな彼を見て、
「わかりやすく伝えること」
の大切さを学んでいます。
相手を気遣うオブラートに包んだ発言もあるけれど、
お互いがストレートな発言をできたら人間関係がもっとシンプルに楽チンになるんじゃないかなと。

これは数年前から考えていることで、実際に私の発言もどんどんシンプルにストレートになっていっています。
台湾やカナダではしっかりと言いたいことを言うのは当たり前なので問題ありませんが(むしろ言わないと状況が複雑になる)、
日本では時にキツく思われていることもあるだろうな。
それには気づいていますが、
こちらが本音で話さない限り、相手も本音で話してくれないだろうと思うところもあります。
相手を否定するのではなくて、
「私はこう思う。」
「私はそれが欲しい。」
「それはいらない。」
と自分の意見をわかりやすく伝えれば、相手も
「この人は本当は欲しくないのに気を遣って『欲しい』って言ってくれてるのかも。」
などと相手の発言を深読みするエネルギーを使わずに済むはず。

シンプルに、そのままに、等身大で。
30代中盤はそんなことを考える年齢なのかしら。