写真が暗い!
夜に撮ったのがバレバレな写真ですな。
これは海外のレシピを見ていて、ちょっと試しに作ってみたもの。
材料の混ぜ方と分量がちょっと違うだけでこんなにも差が出るものなのね。
夏は客足がぐっと減るから時間に余裕があるでしょうと思われるかもしれませんが、
連日試作の日々です。
というのも、私は壁にぶち当たっています。
一つ越えたら、また次の壁が目の前に立ちはだかるから、
「いつもでしょ?」
と言われたらそれまでですがね。
お店、催事、百貨店で喜ばれる商品が全然違って、「三方よし」な商品が作れない壁。
秋に百貨店ポップアップをする予定で、そこで定められた目標をクリアするためにもメインとしてだすお菓子を考える必要があり、まずはつくりての立ち位置を明確にするために構成要素を書き出してみました。
・住宅街のお菓子屋
・焼菓子屋
・催事にも本気で取り組んでいる
・百貨店ポップアップも挑む
・製造スタッフを雇ったとしても極小規模
こんな感じ。
そして住宅街のお菓子屋で求められているものは
・普段使いできる価格帯と、飽きのこない内容
・日持ちのするお菓子はギフトに、でも普段使いするのはフレッシュな内容のお菓子
催事で求められているものは
・多店舗の商品が並ぶ中でお客さんが「とりあえずこれ」と選んでもらえる商品であること
・マージンを抜いてもある程度の利益が確保できる価格(それでも魅力的にみえる内容)
・日持ちがして、限られた時間で大量に作れる製造工程(急な追納にも対応できること)
百貨店で求められているものは
・値段は高くてもいいから、体裁が整っていること
・日持ちがして、限られた時間で大量に作れる製造工程
・食べる人を問わない、間口が広い商品であること(例えば柔らかい、とか。)
ちなみにマーケットで求められているものは
・珍しいもの、今ここでしか買えないもの
・作っている人から直接買えること
・マーケットというお祭りの場を楽しみに来ているので、少し価格が高くても場所と空間込みの値段なので問題なし
こう書き並べてみると分かるように、求められるものが相反しているのであーる!
体裁を整えるには、包装などにお金をかける必要がある
→店舗では高くて買いづらい
百貨店でフレッシュなものを出そうとする
→こけたときに大量のロスが出るし、期間限定で多くの人手が必要になる
もうね、どう頑張っても答えが見えてこないわけですよ。
マーケットで8年間やってきたつくりてが店舗を構えて4年で立ち向かってる壁がこれ。
そこで何かヒントを得ようと、
うちと同じように住宅街でお店を構えているお菓子屋さんで、極小規模で、催事に出していて、百貨店ポップアップをしてるお菓子屋さんを探すと
ない!ないの!
特に百貨店でポップアップしてるお店は主戦場が百貨店ポップアップで、各地の百貨店を渡り歩いているところが多いので、住宅街に店舗を構えているところなんて皆無。
2日間だけとか、通路の一角でマルシェ的に販売しているとか、百貨店じゃなくて商業施設で販売しているとか、そういうお店はあるけれど、ガツっと1週間か2週間ほど百貨店で期間限定出店しているところで、
うちと同じようなお店はないんだよ。
サンプルなし!
私はサンプルがないからこそ、我が道をえいやーと突き進むゾクゾク感を楽しめるタイプではありますが、
今回はかなり高い壁が立ちはだかっているなと実感&悶絶しています。
これって無謀なことに挑んでいるのかしら?
一方で、こんな極小最弱店が百貨店にチャレンジできるということが奇跡だな、
都心の担当者さんよ、よくぞ多摩地区のお店に声をかけてくれたなと。
ダメで元々、よくも悪くも期待されていないチャレンジャーの立場なんだから、
怖がっていないで、守りに入らず攻めの姿勢で精一杯チャレンジしようと思っています。
いろんなお菓子屋さん(特にお土産やギフトをやっている)の商品を見て、食べて、
なんだか体重が増えてきている気がするのは気のせいだよね、そうだよね?