【多様性を受け入れる】

上の写真は常滑の朝の様子。
朝ごはんを食べて、日向ぼっこをしているのりつん(左)とリクオさん(右)。
この2人は本当に仲が良くて、よく一緒にいます。
のりつんに足を乗せられても、あまり気にしていないリクオさん。
そしてちーちゃんも一緒の朝もあります。

写真からもわかるように、ちーちゃんは仲良しメンズとは一線を画してパーソナルスペースを確保しています。

そして夜の様子がこちら。

晩御飯を食べ終え、メンズは外を観察しにカーテンと窓の間に陣取り、そのうち爆睡してしまうのが恒例。
おそらく本人たちはお尻まで隠れているつもりですが、だんだんとはみ出てきちゃうのね。

そして、たまにはこんな光景にも出くわします。

寝ているちーちゃんにぴったり寄り添って暖をとるのりつん、
カーテンの裏で一人爆睡する写真左側のリクオさん。
この後、一人が好きなちーちゃんはのりつんがウザくなり、この場を立ち去り、いつものようなリクオ&のりつんペアになったのは言うまでもありません。

のりつん&リクオさんのイチャイチャぶりには目を見張るものがあり、
カーテンをめくった相棒がイチャついている彼らを目の当たりにして、
「あらお邪魔だったかしら。」
と言うこともあります。

のりつんを含む5匹の子猫がいた頃から、リクオさんはとても熱心に彼らのお世話をしていました。
毛繕いをして、誰かが鳴いたら駆けつけて、母猫ちーちゃんよりも熱心な子育て兄さんです。

そんな猫たちを見ていると、それぞれ違うタイプの3匹だからバランスが取れているんだろうと思います。
3点で平面が構成されるように、3匹で一つの安定した世界が出来上がっているのかなと。

一人大好き、野良歴が長く、たくましいちーちゃん(母猫)、
面倒見が良くて、ビビリで、忍耐強く、すっかり家猫のリクオさん(兄猫)
好奇心旺盛で、寂しがりやで、世渡り上手ののりつん。
誰かが欠けたら、そこでまた違うバランスの取り方が出来上がるんだろうけれど、
2匹より3匹の方が楽しいんじゃないかと勝手に思っています。
本人たちも、一緒に暮らしている私たちも。

人間でもそれは同じで、数が増えるほど多様性が生まれて統制をとりにくくなる。
いざこざの総数も増えるだろう。
しかし2人で行き詰まった時、もう一人違う立場の人がいれば、その人が緩衝材となって、またバランスがとれた状態に戻すのが簡単になる。
2人より3人、3人より4人の方がいいはず。
3点で定まった平面は、4点で平均化されてさらに安定性を増していくはず。
意見や考え方がたくさんあることはプラスにしか働かない。
そのベースには信頼関係が築けていること、お互いが多様性を受け入れる体制にあることが必要条件となるのは言うまでもないけどね。

カナダから帰ってきて感じていたことが、猫たちを見ていてストンと自分の中に収納されたような感覚になりましたとさ。