【何もかもうまくいかないや、と思ったら】

もう過ぎたから、恥を晒そうと思う。
これを読んだ人が、
もしなにか辛い事があった時に少しでもヒントになればいいなと願って。
(私自身も辛いことがあったら読み返そう)

1月中旬、店舗の来客数が減りました。
お正月や福袋の時はたっくさんの方がきてくれて感謝なのですが、その後ガクンとね。
時期的に知り合いのお店もそうだと言ってたし、生活に近いものの値上げや、旅行支援の再開など、個人ではどうしようもない環境要因がないわけではない。
ただ、それのせいにしたら逃げだし、何かしらお店に原因があるんだなと。




お察しの通り、私は大概の事には動じず淡々と出来ることをやるタイプ。
良くも悪くも、周りを気にしない。
でも今回は私自身の心身のエネルギーが切れていたので、頭が働かず改善策も考えられないし、新しいお菓子のアイデアやブラッシュアップ案も思いつかないし、結果なんだかいろんなことが雪だるま式にうまくいかないループにハマって心身ともに打ちのめされました。
ここまでのズタボロは何年振りだろうか。
学生時代から困難にぶつかった時には「自分に負けてたまるか」スタンスの私も完全に意気消沈しました。(ブログやインスタの文章も書けなくなってたから、絞り出して書いた1月のインスタ見るとひどいもんです。ラジオ投稿も全然できず。)
何を作ればいいのか、どこに向かえばいいのか、もう全然わからないと、完全に心折れていました。
「私のお菓子作りがダメなんだ」
と結構落ち込み、まるで自分が否定されたかのような気持ちになりました。(普段は自己肯定感強め)




そんな1月の終わり、2023年パンタスティック!!の春巡業が始まりました。
なんとかかんとか新作も出して、いざスタート。(毎シーズン、意地でも新作を出す根性はある)



自分がうまく稼働していない実感があるので、
「お客さんに楽しさを届けられないな」
「パンタスティックの出店者として役割を果たせていないな」
と自責の念にかられながらのスタート。
いつもなら楽しみな初日の売上報告も、見るのが怖くて見ずに寝てしまいました。(新作を楽しんでくれてるかなと売上見るのは楽しいよね)



そして翌朝、恐る恐る初日の売上報告をみました。
何十回と参加してきたパンタスティック!!ですが、過去3番目くらいの日販でした。
おいおいと泣いてしまいました。
肩の力が一気に抜けた感覚になりました。




うまくいっても、うまくいかなくても、「つくりて」は自分の力だと思ってやがったんだな、私は。
そうでないと言いながら、心のどこかでそう思ってたんだと気付かされました。



渉や両親がつくりて を一緒にやってくれて、バイトを引き受けてくれている友人たちがいて、催事で販売してくれる方達がいて、そしてお菓子を楽しんでくれるお客さんの存在があって初めてTSUCURITEが存在できる。
そこに大きな感謝の気持ちはあったけど、心の底に驕りがあったんだと。
私がどん底でもがいてるときでも、つくりてをサポートしてくれる人たちとお菓子を楽しんでくれてる方々の存在をモロに感じました。(周りに気を遣わせるだけなので弱ってるところは家族以外には見せましぇん)
「私のお菓子作りがダメなんだ」
なんて凹んでるなんて傲慢だなと。
そんなこと考えてる暇あったら、手動かしてお菓子作りを楽しめって話ですよ。
自分を取り戻すきっかけをくれたパンタスティック!!。
「じんそーん!いよちゃーん!さくもっつぁーん!(←パンタスティック首脳陣)のはらさんはじめ現場スタッフの皆さーん!ありがとう!」
と、少しづつ自分を取り戻していきました。



こんな環境にいられるよう、私は自分ができる事に尽力するだけで、心腐ってる暇なんてない、それでダメならしゃーなしさ。
そう思えたら落ち着いて、アイデアが浮かんで、調子を取り戻してきましたとさ。




振り返ると、
「私が頑張らないと」
と思いすぎてしまう性質も悪い方向に働きました。
もちろん私がぼんやりしてたらうまくいかないのは当然ですが、私がズタボロになってるのを見て、バレンタイン企画をやろうと言い出したのは渉でした。
オリジナルのシールも、ハンコも、渉のデザインとアイデアです。
「お菓子がダメなんだ」
と落ちこむ私に
「提供の仕方やサービスの問題もある」
と動いてくれました。
1番は渉に感謝ですな。



「もう何もかもうまくいかないや」
と思ったら、周りを少し見回すといいと思う。

誰だって周りでサポートしてくれてる人がたくさんいる。
それに気付いたら自然と力が湧いてくるし、私も誰かの力になれるようになりたいと思えるもの。
そして自分が頑張らないとと抱え込みすぎるのも良くない。
人間1人が出来ることなんてほんの小さなことしかないんだから、いい意味で自分に過度な期待を託すのは危険。
自分が不得意なところは、得意な人に任せればいいし、その逆も然り。
頭ではそれがわかっていても、できなくなることがあるのが人間なのですがね。

最後に、個人的にお店経営は水商売だと思っています。
今後もまた同じような状況になる時はあるだろうし、落ち込むことも必ずあります。
やる気も売上も全て浮き沈みは必ずあるけど、慢心にならないように、お客さんにもっと楽しんでもらえるお店になれるように、使いやすいお店になれるように、そして催事でも参加者としてお客さんに楽しんでもらえるよう、アイデアをだして動く事を惜しまない姿勢を大切に。
関わってくれるみなさんに感謝の気持ちを忘れずに。


その状態を保つためには、私自身が楽しめる余裕がある状態でいられるよう、心身の休息をとることの大切さも感じています。
目の前のことに真剣に取り組むのはもちろん、10年後を見据えて考えていかないとね。

ちなみに先週あたりから花粉のせいなのか目の周りが赤くなっているのですが、
泣き腫らしてるわけじゃないからねー!
しっかり立ち直っていますのでご安心を。
(常連さんたちはみんな心優しい方なので心配しちゃうといけないから言っておきます)