【自分の頭でしっかりと考えて選択する】

写真はりんごのタルト。
この冬はりんごが不作で、しばらくお店で出せていません・
「りんごのタルト、もう出ないんですか?」
と聞かれることも多く、心苦しくもありますが、
無理してりんごのお菓子を出すより、今美味しい他の果物を使ったお菓子を出したいなと思っています。
ご了承くださいませ!

そして今日は先日参加したICHIGO MARCHEについて。
厚木の飯山という緑豊かな場所にある厚木農園で開催されるマルシェです。
厚木農園ではいちご、ブルーベリー、トマトなどが栽培されており、観光農園でもあります。
とにかく広くて、山が眺められる素敵な場所。
渉は行くたびに
「本当にいいところだわぁ」
というほど。


写真はすでに品薄状態ながら、マルシェを満喫して満面の笑みの私。
ヒートテック2枚+裏起毛シャツ+ダウン2枚重ねという重装備です。
全くのアウェイで楽しめたのは、主催者さんやスタッフさんたち、そしてお客さんたちのおかげです。
ありがとうございます!


このマルシェは
「厚木の魅力を伝えよう」
「厚木を盛り上げていこう」

という趣旨の元、厚木農園さんと2343(厚木の日比野設計さんが手がけるカフェ)さんが主催しています。

私はお誘いいただき、
「弊店でよければ」
と12月、1月と参加しました。
その趣旨に賛同していること、そして
遠くに、都会にいかなくても、生活する地域の中に楽しめる場所があることは生活を豊かにすると思うから。
個人的に
「みんながワクワクする場所を作りたい」
という思いは建築学科に入った18歳の頃から変わらないので、その一端を担えるなら嬉しいというところもあります。

しかし正直なところ、コロナ禍で参加するか否か迷いました。
会場がだだっ広く、密にはならないし、多くの方が車で来場し、検温などできる対策はとられています。
ただ密にならなくても、100%安全とは言えないのも事実。
コロナに対してはいろんな考え方やスタンスがあり、辛い思いをされている方もいて、そもそも何が正解か、これからどうなっていくのか誰もわからない現状。
マルシェに来られる方は近しい考え方だとしても、つくりての店舗を利用する方の目にはどう映るだろうか、社会的な不利益をうみやしないだろうかなど考えて、本当に悩みました。

それはお店に関しても同じで
「社会が通常通りではない中で、いつも通りお店を開けてくれるとホッとする。」
と言ってくださるお客さんは少なからずいらっしゃる。
一方で
「感染の機会を作るから、お店は全て休むべきだ」
という意見を持っている方も少なからずいらっしゃる、はず。
どちらも一理あるし、私は自分と違う意見を持っている人を批判するつもりは全くないのであしからず。
答えがわからないことに対する意見の違いが人々を分断するだなんて、
そんな悲しいことないもの。

マルシェに関してはお客さんから
「マンボーで公園は閉まっているし、子供達は幼稚園や小学校の行事が軒並み中止。だからこうして子連れで出かけられて、子供が外で楽しめる場所があることはとてもありがたい。」
という声もたくさん聞きました。
皆さんリスクを分かった上で、ルールを順守して参加されていて、
主催者さんやスタッフさんも軽い気持ちでやっているわけではない。



一方でコロナに罹患して苦しんでいる人もたくさんいる。
と同時に、コロナの蔓延に伴って職を失った人、自営業で売り上げがガクッと落ちて赤字続きの人、友人と遊べず孤独に一人暮らしをしている学生、一人暮らしで孤独な年配の方、学びの機会を失っている子供達とその親御さん、コロナに対する考え方の違いで仲違いした友人同士などなど、その「コロナの弊害」はいろんなところに歪みを齎している。

こんなことを考えていると、頭がぐーるぐるしてきます。
答えは誰もわからないから。
ただ、ICHIGO MARCHEは参加して良かったと思っています。
主催者さんたちと直接お話しすることができ、開催することの意義と彼らの思いを知ることができたこと、そしてマナーをしっかりと守って、一緒に楽しんでくれるお客さんたちの笑顔が見られたから。


もちろん今後、政府からの指示があればそれにしっかりと従う所存です。
その中で状況が許すのであれば、
このイベントは今後もできる範囲で参加していきたいと思っています。




これからもこれまでの2年間同様、コロナにまつわる判断を迫られることが続くと思います。
その都度、状況をできるだけ客観的に見て、自分の頭でしっかりと考えて選択していこうと思います。

力を合わせて、行こうぞな!