【綺麗な心が好きなんだ】

栗のペーストを作っています。
自家製和栗の渋皮煮、粗糖、ココナッツミルクというシンプルなレシピ。
これで
「栗っぽさが少ない」
と言われたら、打つ手なしだなと思いながらせっせと練っております。

今日は作業しながら考えていたことについて。
日本人作家の作品を販売した11月の好好マーケットでのお話です。


私は完全裏方として、要項を用意したり、進め方を模索したりという作業を手伝わせていただきました。
何より私が必要とされている場面は、
台湾人と日本人の「当たり前」の違いから無駄な齟齬が生まれないようにすること、だと思っています。


そして当日、現地では台湾のマーケットのみんながまるで自分の商品かのように頑張って販売してくれました。
事前に担当する作家の作品の背景やスペックをしっかり予習して、1日目の反省を活かして2日目の陳列を変えたり。
彼らは交通費程度の手当てで、ほぼボランティアですが、自ら楽しもうという気持ちがとても強い。
私自身、好好のみんながソーナイスだということは知っていて、そんな彼らを見てきた私としては、ここまでは想定内でした。
がしかし、ビックリしたのは、
カード決済なら買いたいと言ったお客さんがいた時の対応でした。
私たちの日本人作家ブースでカード決済の準備はしていませんでした。
すると、隣に出店していた台湾人出店者が
「僕のカード決済の機械でやっていいよ」
と申し出たそう。
予想を上回る親切さ、そしてそれはその人のナチュラルな対応であった事は想像に容易い。
良く思われたいとか、見返りを期待しての行動ではない。
素直に感動しました。
台湾人だからというわけではなく、そんな人達が集まるマーケットと関われていることを幸せだと、心底思いました。

そんな話を渉にしたら、
「あなたは綺麗な心が好きなんだよ。」
と。
なるほど、そういうことなのかもしれない。

自分の事を思い返すと、正直言って見返りを期待して行動する事がある。
でも台湾の彼らと何かやる時、日本においても信頼している人たちと何かやる時にはそんな事を気にしていない。
何か力になれたらいいと純粋に思うし、相手の負担をシェアできたらと思う。
ただ私が台湾のその人と違うのは、
信頼関係をまだ築いていない、知らない誰かに見返りを期待せずそこまで親切にできるか
という部分だと思いました。


2021年、私の課題だと思っています。