母から届いたデコポン。
いろんな果物やお野菜があるけど、
デコポンを見る度に、
「思い切ったネーミングだ」
と思います。
私がお菓子のネーミングを考える時は、
入っている材料がストレートに伝わるよう、
そして長くなり過ぎないよう、
つい口にしたくなるような名前にと考えています。
卸先でも、イベントでも、
じっくり見て買う人より、
パッと見て決める人が多いから。
一方、カフェのメニューを考える時は、
ちょっと長くても、
擬音やオトマノペを使って、
しずる感が伝わるようなネーミング。
着席してじっくり見るものだからね。
ネーミングって大事だと心底思ったのは、
一昨年のクリスマス。
『スパイスクッキー』
という名前でだしたお菓子が全然ウケなかったのです。
「かわいい!でもスパイスかぁ」
ってお客さんの声を何回も聞きました。
スパイスに対して抵抗がある人が多いのもあるけど、
「ナツメグとシナモンのクッキー」
だったら、
手にとってもらえたのかな、とね。
ネーミングだけじゃなくて、
『見せ方』はとても重要な要素。
自分が伝えたい事をストレートに届けるために、
細部までしっかり考えないとなぁ。
デコポンを食べながら、
そんな事を思ったのでした。