写真は今年のシュトーレン。
厚木店の敷地にある金木犀を蜂蜜につけたもの、国分寺の糸萬園さんのいちじく、厚木の渉実家の柿を使ったシュトーレンです。
つくりてを支えてくれているみなさんの力を総動員したようなものになりました。
ありがたい。
今日は今年後半のことについて。
地元近郊のイベントに積極的に出ていこうと思っていました。
近年、都心や地方都市での販売の機会が多くてありがたい反面、地元がおろそかになっている引け目があったから、そして都心という戦場に行く気力がなくなっていたから。
海老名、厚木、国分寺でやれるだけのことはできたので、今の自分とつくりてにとってベストな判断だったと思っています。
12月には国分寺駅ビルで行われた「こくベジの時間」というイベントに出ました。
国分寺の野菜「こくベジ」をキーワードに通年いろんな場所でイベントをやっているのですが、この日はこくベジの販売、こくベジを使ったお惣菜やパンやドリンクやお菓子の出店販売、子供達向けのライブステージなど盛りだくさん。
ライブは”お母さんといっしょ”に楽曲提供しているプロ中のプロもおられて、大人も子供も大盛り上がり。
これぞ中央線沿いって感じだよね。
京王線にも小田急線にもないらしさが出ていました。
つくりてはこくベジを使った5種含むお菓子を用意して挑みました。
それが私の役割。
このイベントの素晴らしいところは、お客さん、運営、出店者の立場がフラットなことです。
商品を買ったからとか、出店料を払ったのにとか、権利を振りかぶる人がいなくて、お客さんとお店側の間でも「ありがとう」が飛び交う。
本来ならそれは当然のことだけど、実際にはそれが当たり前でないイベントの方が大多数なので、心洗われた1日でした。
そして地域の小規模イベントは身内感が強すぎて外部の人が入りにくくなるパターンも多いけど、こくベジは外に開かれていて、そんなことはない。
地域貢献という側面もあるから売り上げが上がりにくくなる傾向もあるけど、こくベジのイベントは売上がきちんと上がる。
なぜならそれは主催者の姿勢に共感して、地域の人で地域の経済を回して支えていこうという考えの人が集まっているからだと思います。
そして、それぞれが自分の役割を果たした上で、設営や撤収は手が空いている人がナチュラルに手伝う。
ものすごくシンプル、清々しい。
終わりがけに
「朝イチ集客できなくてすみませんでした。売上ちゃんと上がりましたか?」
と運営さん側から言われたのですが、私は
「いやいや、あなたが謝ることじゃないですよ。むしろ私がお客さんを連れて来れなくてごめんなさいですよ。」
と答えました。
私は私の立場での最低限の役割を果たした自負はあるものの、その一歩先を果たせてはいなかったから。
もちろんイベント周知と集客のシステム作りは運営側の役割でもありますが、それは十分に尽力してくれているのは見てわかっていたので、謝られることではないなと。
しかもつくりてに限って言えば、きちんと売上はたったし、お隣はいちじく20kg買わせていただいている農家さんで、和気あいあいと、お客さん達も本当に素敵な方ばかりで心地良かったからオールOK。
イベントに限って言えば、私は出店者側と運営側の両方の立場に立つ機会があるので、とても勉強になりました。
世の中、時には権利の主張も必要なのかもしれないけど、その前に1人の人として相手に思いやりを持てているか、対等な立場で接していることができているか、自分に改めて問いたいと思った次第です、押忍!