【どこをベースにするのか】

寒くなり、厚木店店頭ではホットドリンクの販売が始まりました。
甘くないエスプレッソベースのコーヒー、甘いチャイラテ、甘いソイラテ。
個人的にはチャイラテがおすすめ。
口にした時に、なぜかティムホートン(カナダ最大のドーナッツチェーン)が頭に浮かぶのはなぜだろう?
こういうドリンクがあったかな?


最近、自営の方から
「海外に展開していきたいんだけど」
とフランクに相談されることが増えてきました。
私なんぞに相談されても、何のお役にも立てないのですがね。


私の場合、最初から
「海外展開するぞ」
と行き始めたわけでもなく、一人旅が好きで何ヵ国か行った中の台湾で面白がってくれる仲間ができて、その関係が続いた結果が
「カナダのイベントにアーティスト招致してもらう」
「台湾でマーケットの裏方をする」
という形になっているだけです。


振り返ると、無欲スタートだったことが今に繋がっているんだと思っています。
「3店舗目は台湾だね。」
なんて冗談でいうことはありますが、実際はそんなことは目論んでいません。
かつて考えた事はありますが、ちょっと情報を集めて、これは違うなと。
私がカナダや台湾で役に立てるとしたら、
「お菓子屋として進出するのではなく、少し違う形だ」
と感覚的に確信しています。
そのためには厚木と国分寺の体勢を整えねばいけないのですが、なかなかこれが難しく。
むむむのむ。


私に相談してくる人の多くは
「英語が話せないから不安で。」
とおっしゃいます。
今は個人間でも国境を越えて売買ができたり、翻訳機を使ってコミュニケーションがとれたり、昔よりは心理的な距離が縮まってきているのは確かです。
ただ、観光で行くわけでなく、単独で仕事で海外進出していくのに語学が皆無なのはリスクが高すぎやしないか。
何か既存のルートを辿っていくならまだしも、単独で国内と同じ感覚で進めていくのは危険すぎやしないか。

たとえば日本語同士だったら
「あれ、なんかこの人、胡散臭いかも」
と察知できることも言語が不自由だと分からない。
交渉することがベースにある文化圏の人の場合はそもそも同じ土俵に立てないし、例えば商品輸送中のトラブル対応や税金の支払いなど語学が出来なかったら危険な場面が多々ある。
信頼できる日本語OKな中間業者に委託したり社内に語学ができる人いるならまだいいとして(個人事業主なら信頼をおけるパートナーとか)、仕事をすることにおいて国内と国外では想像以上に高い壁があると思います。
何か起きた時の責任を自分が取る覚悟がないままに進むのは怖いなとも思います。


海外に行きがちと思われている私がこんなこと言うと驚かれるかと思いますが、円安と不景気で海外需要に目が向くのもわかるけど、目先の利益だけでなく、まずは自分の周りの人の役に立てるよう、地元や国内の足場固めをしっかりすることは、混沌とする世界情勢の中で大切だと思っています。
意外と地に脚がついてるでしょう、私。

もちろん私はこれからも機会があれば海外にも出ていきますが、
私のベースは厚木と国分寺。
海外での学びを厚木や国分寺のお店、通販や催事などのお客さんに還元することを自分に約束しています。
来年も楽しい年にしたいですな。