【意見をするって難しい】

写真は半年前に作ったあんこスコーン。
どのくらいもつんだろうと置いておいたものですが、風味こそ失われど食べられる状態です。
天皇陛下が昔、羊羹を持って登山をしたらしいけれど、
あんこって保存性が高くて偉大な食べ物だ!
ある程度作りためておけば、災害時に近隣の方に配れるかも。
そんなことを考えています。


この秋は催事がない分のんびりできるかと思いきや、
レシピ作りや来年の準備に追われています、いや正確には追い込まれています。
2025年は軽やかに走り抜けるんだ、うん。


こんな感じで私は自営業といえど、誰かと一つのゴールを目指す機会が多々あります。
いろんなプロの方の仕事を目の当たりにして、
考えたり、落ち込んだり(一瞬で立ち直るけど)、自信がついたり、
それは私にとってとてもいい刺激であり、やる気につながっています。
参考になる意見をいただくことも多く、そのような環境にいられることに感謝。

私自身もできるだけ自分の役割を果たしたいと、意見をいうことも多いのですが、
独りよがりになったり、自己主張のみになってしまわないようにと自分に言い聞かせています。
そして私は
相手の専門分野(核の部分)には具体的な意見をしない。
と決めています。
なぜなら、その方自身とその方の仕事を尊敬しているから一緒に何かをやるわけで、
その方の専門分野に私が意見を言うことはおこがましいと思うから。
相手を自分の思うようにコントロールするのと近いものを感じるからです。
私がコンサルとして雇われているなら別ですが、
相手に託すことで相手も責任を持ってできるし、
相手は自分のコマではないし、
言いたくなってしまう気持ちをぐっと堪えて、
お互いの成長のためにも言わないぞと。やはり誰かに指示されたまま実行するのではなくて、自分で決めて、やってみて、その結果を見て、改善策を考えてという一連の流れが人を成長させると思うのです。

具体的な例を出すと、
例えば私が運営するマーケットで出店者さんに
「もっとこういうデザインの作品にした方がいいと思う。」
「もっとカラフルな作品の方がいいと思う。」
などと言ったとする。
そのブランドと一生付き合っていく覚悟もない私が、何の責任も持たない立場でそのブランドの核となる部分について好き勝手言うのは簡単。
ただ私はその出店者さんを信頼して出店してもらっているわけだし、その出店者さんはずっと自分のブランドを背負って、積み上げてこれからもやっていくのだと考えたら、そんな容易に意見なんてできないはずだよねと。

もし相手の専門分野について意見を求められたら、まず相手の意図やそこに至るまでの話をしっかり聞いてから、
「私だったらこうするかな。でもそのままでも十分いいとおもうよ。」
とあくまで自分視点であることを前提の話をします。
すごく細かい話だけど、相手と信頼関係を築くためは言葉選びや姿勢は慎重に気を配るべきだなと。

意見を求められる機会が増えている最近、
意見を言えばいいってものじゃないぞ、
意見を言って相手をコントロールすることにならないように、
意見をするときは覚悟を決めてすること、
そんなことを思っておりまする。