ある日の作業場の様子。
夏は秋の準備をするというのが例年の流れです。
今年はその前に、まず夏の終わりの準備をば。
私は自分に負荷をかけるのが好きです。
正確にいうと
「辛くなるのはわかっているのに、やりたいと思ったら、自分に負荷をかけてでもやる選択をする」
そんな自分を40年みてきました。
自分を俯瞰してみたら
「いやいや、そんな荒波に突っ込んで行かなくてもよかろうに」
「ちょっと休みなよ」
と思うのですが、
時間や心の余裕がなくても、挑みたい気持ちが優ってしまう。
実益とか関係なく、自分が役に立てるかもと思ったら突っ走ってしまう。
成長するチャンスだ、達成感を得られるかもしれない、誰かと笑い合えるかもしれないと思ったら、やめておくという選択肢は私の中でないのです。
自分でもアホなのは重々承知ですが、いつ死ぬかもわからない人生の中で
「明日死んでもいいい」
と思える日々を過ごすためには仕方ないことだと思っています。
そして今、辛い日々が続いています。
少しいつもとは違うことをやろうとしていて、産みの苦しみというやつです。
つらー!
何か新しいことをやるときはまず
「それを通して、何を伝えたいか」
を決めます。
そして実現可能かどうかは置いておいて、その手段のアイデアをばーっと出していきます。
その後、その小さなアイデアをどう組み合わせて形にしていくか、
どうしたら伝わりやすいかを考えていくのですが、
この段階が辛い。
今私がいるのはここだよ、ここ!
製造室に座って1日考える日もあれば、
ランニングしながら考えたり、
猫をなでながら考えたり、
夜中に頭の中をぐるぐる考えが駆け巡ったり。
とにかく一人で悶々と考えます。
たいがいは時間に制限があるので、
ほぼ毎回、呼吸が浅くなって、息苦しくなるほどにストレスがかかります。
もっとひどいときは歯を無意識に食いしばっている自分に気づくことも。
「なんでこんなことやるって決めちゃったんだろう。」
と思う瞬間と、
「ここで失敗しても人生において大きな影響はないから、精一杯やるだけだ。」
と思う瞬間が順番にやってきます。
頭の中がジェットコースター。
そしてしばらく苦しんだ後、
「あ、これだ。」
とパズルのピースがバチっとハマったような感覚が訪れたら、
もうこっちのもの。
そのために必要な材料やスキルを学び始めていき、仲間を集めて、資料や体裁を整えてリリースします。
この快感がクセになってしまうのですね。
成長しているかはわからないけれど、たくましくなっている実感はあります。
ちなみに途中で誰かに相談するというのもありだと思うのですが、
自分の中で目指すところがクリアになっていない場合や、それをうまく言葉にできない段階で相談するのは、聞き方がとても難しい。
新たな迷いが生じてしまうこともあるので、誰かの意見を聞きたいときは
「こういうことを伝えたいから、こういう手段でやろうと思う。でもこれだと不十分だと思うんだけど、何が足りないんだろう?」
と具体的にアドバイスを求める段階まできたらお願いすると決めています。
「なんのために生きているのかわからない」
「生きがいがない」
という人もいるけど、
私みたいにアホになったらいいのに。
人から見てしょーもないことでも、目の前にある、もしかしたら誰かの役に立てるかもしれない何かに集中してやり切ると辛いけど楽しいよ。
アホ万歳!