常滑の家の住人、母のちーちゃん(奥)、息子のりっくん(手前)。
りっくんは先日産んだ5人の子猫のお兄さんに当たります。
昨年秋頃、相棒がエサをあげ始めた頃は2人ともガリガリで栄養失調気味にすら見えたのに、
今はすっかり肥えています。
そこでエサの原材料やカロリー表記が気になって見て見たら、添加物の羅列にビックリ。
特にウェットと呼ばれるしっとり系の餌はすごくて、何十種類ものカタカナの材料名が書いてあるものも見ました。
でも人間同様、猫にとって何が体に良いのか悪いのかについては諸説あります。
ざっと見ただけでも、ねこまんまを良しとする学説と良くないとする学説があったり、本当にいろんな意見がある様子。
私自身、ジャンクなものを食べるときもあるし、添加物だってそこそこ摂取しています。
しかし人間なら何を食べようと自己責任だけど、彼らの健康管理は飼い主の手に託されているなと思うわけです。
だから、ある程度は気を使いたいなと猫のごはん作りを始めました!
とはいえ、猫は自分の体で作れない栄養素もあるし、浅い知識で全てを手作りに置き換えるのは危険すぎる。
総合栄養食のドライフードはそのままに、ウェットフードを手作りのものに置きかえよう作戦です。
まず、猫に与えてはいけないものを把握します。
・カフェイン
・ネギ類
・脂質の多いもの
・甘いもの
・塩気の強いもの
などなど。
他にも個体差やアレルギーの有無などもあるので、新しい食材をあげる時は少量からスタートするのも忘れずに。
そして目指すエサは
・高タンパクなもの
・猫好みのもの
基本的に猫は肉食で、お野菜は摂取しなくてもOKな生き物です。
野生の猫たちは小動物などを狩って生で食べて、カルシウムやビタミン類などもそこから摂取しています。
しかし、飼い猫の場合はその範疇にあらず。
そこで飼い猫たちの主食である” カリカリ ”と呼ばれる総合栄養食にはカルシウムやビタミン類、猫が体で作れない栄養素が配合されています。
その他に猫たちに良さそうな食材を探していて私が見つけたのはおからとお豆腐。
我が家の食卓にもお菓子作りにもよく登場する材料です。
植物性たんぱく質が豊富で、猫たちの腸内環境を整えるのに役立つ食物繊維を含み、手に入りやすいのが魅力です。
あげ始めた当初は
「なにこれ?」
みたいな顔をしていた猫たちですが、今では普通に食べています。
そしてお腹の調子が良くなるのが何よりですな。
人間も猫も、腸内環境を良くすることは健康につながるはず。
猫たちが好きそうな味を目指して、たどり着いたレシピを書き留めておきます。
手作りご飯を作りたいと思っている方の参考になれば幸いです。
アレルギーなどもあるので、あくまで自己責任でよろしく!
猫たちの手作りご飯のレシピ
<その1 お肉ver.>
材料(成人猫2人分)
おから(or お豆腐) 50g
鶏ムネ肉 150g
削り節 ひとつまみ
作り方
1、鶏胸肉の皮を取り除き、沸騰したお湯で茹でる。
2、中まで火が通ったら火を止めて放置し、冷めたら取り出してほぐす。
3、おから、鶏胸肉、削り節を混ぜて出来上がり。
<その2 お魚ver.>
材料(成人猫2人分)
おから(or お豆腐) 50g
お魚(脂質が少なくて、骨のないものがベスト) 100g
削り節 ひとつまみ
作り方
1、お魚を沸騰したお湯で茹でる。
2、中まで火が通ったら火を止めて放置し、冷めたら取り出してほぐす。
骨は喉に刺さることもあるので骨取りは確実に!
私はビンチョウマグロ、メカジキなどを選んでいます。
3、おから、お魚、削り節を混ぜて出来上がり。
※猫にもアレルギーがあるので、様子を見て与えてください。
※おからやお豆腐はかぼちゃやじゃがいも、バナナ(糖質が多いので、一部のみ)などに置き換えてもOK。
※お魚はしらすなどでもOK。
※猫たちがお豆腐やおからに慣れてきたら、削り節はなしにしてもOK。
我が家ではこれ+ドライフードをあげています。
左側の漬物壺には開けたドライフードが入っていて、
毎朝、ガラス瓶にそれぞれ1日分のドライフードを入れておき、そこから与えていくシステム。
これなら私と相棒が別々にご飯をあげても、1日の分量が一目瞭然です。
ドライフード(いわゆるカリカリ)は総合栄養食なので必須。
猫が体で作れないタウリンなども入っているので、手作りごはんだけでは危険です。
ちなみに猫は慣れないものはあまり口にしたがらない保守派。
最初は口にしなくても、数回試しているとだんだんと食べるようになるケースもあるので諦める必要はありませんぞ。
「あなたはきっと手作りごはんを作り出すと思っていたよ。」
という相棒。
人間同様、やはり加工品ばかりではなく素材を口にしてほしいなと思うのです。
このレシピならアレンジもしやすいし、作る方も食べる方も飽きが来にくいはず。
ここまでやらずとも、カリカリ+茹でた鶏肉でもOK。
「絶対に缶詰はあげない」
なんて極端なことは考えず、手作りのご飯と加工品をうまく使って楽しむべし。
最後に、餌を作っている時の様子がこちら。
お腹が空いたと鳴きもせず、作業する私の後方にひっそりと控えるちーちゃん。
私はもともと犬派だし、何かを見て「かわいいー♪」と連呼するようなタイプではないのですが、この姿にはグッときます。
心の中で悶絶。
相棒曰く
「ちーちゃんとあなたは似てるよね。」
とのこと。
確かに、地味な和顔で冷静でクールな上っ面は似ているかも。
類友の法則は猫と人間の間でも成り立つらしいですぜ。