【お菓子は化学】

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写真が暗くてみづらいのですが、
写真左はココア生地+木いちご生地
写真右は桑茶生地 +木いちご生地
木いちご生地の配合や焼成条件は同じなのに、
色が全然違います。
最初にココアの方を焼いて、
「なんで木いちごの色が綺麗に出ないんだろう」
と疑問を持ちました。
特にココア生地と接している部分が茶色っぽくなっています。
そこで仮説を立てて、
調べてみるの巻。
「生地のphが色に影響してるんじゃなかろうか」
と。
私の使っているココアは酸性。
木いちごの赤色を作るアントシアニンは
酸性になると赤、アルカリ性になると青になります。
ココア生地と接している部分が酸性に傾いた
 →青色の成分が少ない
  →黄色っぽくなった。
という考え方。
そこでアルカリ性の桑茶を使っていざチャレンジ。
すると
木いちごの色が綺麗に出たではないか!
今のところ、真偽のほどは不明です。
もう少し実験を続けて、
仮説を証明していくべし。
感覚的に作る事はもちろん大事ですが、
論理的に考える事も重要。
学生時代はあまり好きじゃなかった化学ですが、
こういうアプローチの仕方だと楽しめます。
自分の作りたいものを形にする時に
必要なものだからかな。
三十路にして化学について考えるとは
思いもよらぬ展開です。