【ブログの内容について】

今年もお菓子の製造の合間に栗の渋皮煮を仕込んでいます。
国産の栗が出回らなくなるまで、できるだけ仕込む予定。
栗地獄、いや栗天国です。

今日はなんだかんだで10年以上続いているこのブログについて。
普段の事、旅先での事、お菓子の事などなど備忘録です。
最近は土曜日に国分寺店へ移動する時に書き溜めています。
普段ネタをメモしておいて、電車での移動時間に文章をまとめます。
以前はお菓子についての記事が多かったのですが、最近は私が考えている事や、お客さんと話していて感じたことなどをメインに書いています。

その理由はいくつかあります。
1つ目、「語れるお菓子屋になりたいから
私はお菓子屋であり、お菓子を販売しているわけですが、つまるところ私はお菓子を通してコミュニケーションを生みたいと思っています。
お菓子を手に取ってくれたお客さんとその周りの人のコミュニケーション。
もちろんTSUCURITEとお客さんのコミュニケーションでもありますが、それじゃ広がりがないからね。
そのためにはお菓子についての事だけじゃなくて、作っている人がどんなことを考えているのかを開示していく事が大切かなと思っています。
どんな人が、お菓子作りを通してどんな事を考えながら、どんな未来を目指して作っているお菓子なのか。
このお菓子を手に取り、誰かに渡すときには
「このお菓子作ってる人さぁ」
「このお店さぁ」
と語れるお菓子屋になりたいなと。

そして2つ目、
背中を押せるお菓子屋になりたいから

私は人生相談をされたり、悩みや愚痴をこぼされる事が多いタイプです。
本人は全く意識していないのですが、周りに指摘されることも多く、確かにそうである、という事実は認識しています。
私が人を好きだからかな?

そのため昔は出店先で長い時間、お客さんのご自身のお話をうかがったり、
メールで相談されることも多く、
私も出来るだけ対応したいと思っていました。
結果、妙なところが真面目な私は精神をすりきらす程に対応して、疲弊しきった事もありました。
精神科医が病んでしまうのと同じ原理ですな。
これでお菓子作りに支障が出るようじゃ本末転倒だし、
お店を構え、製造数もぐんと増え、
「シンプルに時間が足りない」
という事実。

ならば、直接お話を伺わなくても、それぞれが読んで何かのヒントになりそう事をブログに書こうと思いました。
それなら遠方の方にも伝わるし、見たくない人は見なければいいツールだから。(SNSは嫌でも目に入ってくるけど、ブログなら自分からアクセスしないと見れないという意味)

良くも悪くも作り手の事を開示して、お菓子を食べた方が
「さっきまで怒ってたけど、まぁいっか」
「よし、頑張ろう」
「悩んでても仕方ないから、前に進もう」
と思ってもらえるような、その方の背中を押せるようなお菓子屋になりたいです。
というか、なってみせますとも!

もちろん時間がある時には、お店でお客さんと笑い合う時間も必須です。
前向きなお話、笑っちゃうお話は大歓迎です!

自分を晒けだす事で
「こんな人が作るお菓子なんていやだわ」
って方も出てくるだろうけど、
自分を隠したってバレるからね。
しゃーなし!

というわけで
お菓子屋といえど、お菓子のことだけ考えてればいいわけではないのである。
人間力をつけていきたいね。