【じゃがいもを通して考える】

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じゃがいもチップスの試作の続き。
この日はなたね油の代わりにピーナッツバターを使いました。
こっちの方がサクッと、軽い仕上り。
チップスというよりクッキーに近い食感です。
そして懐かしさを感じる優しい味。
ふと思ったのですが、
この「懐かしさ」ってどこから来るんだろう。
じゃがいもやピーナッツバターに関する思い出があるわけでもないけど、
懐かしく感じるものがありました。
話は脱線して、
私はこの試作品を食べながらインターネットのニュースを見ていました。
最近の私が一番関心を持っているのは
エボラ出血熱の流行に関して。
最初は
「アフリカで感染病が流行しているらしい」
くらいの情報しか頭に入っていなかったのですが、
調べていくうちに国境なき医師団のHPにたどり着き、
現地レポートの動画に釘付けになってしまいました。
防護服を何枚も着て、
消毒をして、
対応を続けている医療団の姿や
患者さんの姿、
街の様子が映っていました。
その中で印象に残ったのが、
完治した人が家に帰った時の映像。
完治の証明書を手にして、医療団から
「フォー!」
と拍手で送り出され、
車で家に向かう途中で知り合いの人に笑顔で手を振っている様子や
息子の帰宅に喜ぶ家族の様子。
頭の中でなんとなく想像していたものの、
今の自分の生活からはかけ離れている状況を見ると、
いろいろと考えてしまいます。
医療の知識がない私が出来る事はなんだろうとか、
自分や自分の家族がこういう状況下にあったらどう思うだろうとか、
もし自分の家族が医療団として現地へ行くと言ったら送り出そうとか、
私が医療従事者だったら恐れずに現地へ行けるだろうか、などなど。
簡単に答えが出るものではないけれど。
正直、ずっと日本でヌクヌクやってきた私は、
こういう状況や、紛争や、民族争いって
いまいちピンと来ません。
それは恵まれた環境にいる証拠なんだろうなと。
暑くてしんどいとか言ってる場合じゃないぜ!
「パレスチナやアフリカでも、このじゃがいもを食べてるんだよな。」
なんて思いながら、
クッキーをポリポリ食べたのでした。