【平等ってあるんかい】

写真は最近店頭に並んでいるパイ。
1晩寝かせた発酵生地に豆乳バターを折り込んで、この日はお砂糖とレーズンとヘーゼルナッツを巻き込みました。
サクサクというより、ザクザクなパイ。
今までのTSUCURITEにはなかったタイプのお菓子です。
できることが増えて嬉しいな。

今日はお客さんのお話を聞いていて思ったことについて。
人が2人以上集まる場面で
「平等でないこと」
が原因で揉めることって多いんだなぁと。
1番身近なところでいうと、
夫婦間の家事負担の割合、収入差、男女差などなど。
それを聞いていて、そもそも平等である状態って現実にあるんだろうかと疑問が湧いてくるの巻。



例えば家事。
そこに使う時間はその人がどこまで本気でやるか、要領の良さ、などいろんな変数で変わってくるから、平等になんてなり得ない。
掃除は半々でやろうと決めたとして、
目が悪くて床の汚れが見えづらい人と目がしっかり見えている人では掃除の負担は半々にはなりえない。
得意不得意はもちろん、持って生まれたポテンシャルの違いもある。
そして収入に関してもそう。
そして世の中の役にたっている人の方が高いお給料とは限らない。
日本で言うなら、介護職と議員職のどちらが世の中の役に立っているか、
そのお給料の差に反映されてい流だろうかと考えてみればわかりやすいと思う。

誰しも心が弱っていると損をしたくないとか、自分だけ負担を強いられているとか、そんな気持ちに陥りがちで、
「なんで私だけこんなに辛いのさ」
「なんであの人の方が楽して、自由にやってるのさ」
なんて感じた経験はあると思う。
ただ
「そもそも平等なんてない」
という事実を確認しておけば、心が乱されずに済む場面が増えてくるんだろうなと。

例えば、一見ゴージャスな生活をしているように見えるインフルエンサーだって、
それを保たないといけないとプレッシャーに襲われて辛い人もいるだろう。
例えば、悠々自適に見える専業主婦の方だって、
社会との接点がないとしんどい人もいるだろう。
つまりは前にも書いた「隣の芝は常に青い」ってことだと思う。

一見、不均衡が生じてるなと思っても、
みんなの見えないところでひたむきに尽力してる人は誰かに気付かれるし、(徳を積むってやつ)
自分の主張ばかりで我を通してると、その報いは何年後になるかわからないけどやってくるもの。
真面目に、周りへの感謝をもって暮らしていたらその人の周りには人が集まってくるし、
その逆もしかり。
そこは平等だと思っています。


例えば、家で料理を担当していたら料理の腕は上がるし、それは誰かをもてなす力をつけることにつながる。
同僚の代わりに雑務を肩代わりしてこなしていたら、マルチタスクに対応できる自分の力がついて、それは将来的に誰かのサポートをする力をつけることにつながる。
そこで
「ちぇ!自分ばかり損してる!」
と不平を訴えて嫌々やるより、将来誰かの力になれるようなスキルを身につけようと思えるようになりたいよねと。


私は心健やかに、周りにいてくれる人たちに感謝して、真正面から自分の仕事に取り組んで、くっだらない事で笑って暮らしたいなと思う。