【視点が変わると視野が広がる】

写真は生チョコタルト。
一番多く使っている素材はチョコレート。
ザクっとしたタルト生地の上にシンプルなチョコフィリングを乗せて焼いたカカオ感たっぷりのお菓子です。
昨年秋頃からレシピを考え出して、この冬に間に合ってよかった!
甘さはかなり控えめ、でも小さなお子さんも美味しく食べられたとの報告をいただき嬉しいです。


今日は最近ふと感じたことについて。
近年、仕事で会社組織に属する人とお話する機会が増えてきました。
そんな時、自分の会社員時代やベーグル屋勤務時代を思い出したりします。

上司に対する不満があったなぁなんて。
でも今、自営業になり、細々ながら経営ということを考えざるを得ない環境になると視点が変わり、
「あの時の私は視野が狭かったな」
と思ったり。

例えば
「上司はあれやりたいこれやりたいって好き勝手言うだけで、それを実行する社員は振り回される。その苦労が分かってないんだ」
というケースは結構あると思います。
私も会社員時代は社長の横にいる事も多かったので、同じようなことを思っていました。

でも今思うのは
「旗を振る人がいなかったら、何も始まらないじゃん」
ということ。

出来そうな目標を立てて、一歩づつ前に進んでいくことももちろん大切だけど、周りが思いつかないような
「いやいや、それ出来たらいいけどさ。」
って言いたくなる目標をポンと挙げる役割が組織の中には必要。
出来ることだけやってたって、会社やその人の幅が広がっていかないもの。
會田由衣調べでは、社長になる人はこのタイプが多い気がしています。
本人は無意識でポンと突飛にも思える目標を掲げられる人。
そしてそういう人は最後までやり切る実行力や細かいフォローをする力は高くなくて(完璧な人なんていないから)、そこを補う力のある人が自然と寄ってくる。

あとは、人を1人雇うって本当に大変だという事もしみじみと感じてます。
バイトさんを雇うにしても、雇用保険やら源泉徴収やら下調べや手続きがいろいろと必要になる。
社員さんを雇うとなれば、手続きが必要なのはもちろん、社会保険などの経費を合わせるとその人のお給料の何倍もの経費がかかってくる。
そして自分ではやりきれない事務作業が発生するから、毎月税理士さんに報酬を払ってお願いする事にもなる。
そして何より、その人の暮らしを背負うプレッシャーはすごいものだろうなと。

ちなみに私はお店勤務時代に
「お店が入っている健康保険にいれて下さい」
と言い続け、のらりくらりとかわされ続けたのですが、今となっては同情するところもあります。
あの労働条件で非加入は法律上NGなので絶対にいけない事ではあるけれど、あの売上であの人数の社会保険を支払ったら赤字もいいとこだもんな、とね。

視点が変わると、視野が広がる。
視野が広がると、新たな視点が見つかる。
39歳の今、開業直前の29歳の頃よりは視野が広がったと思います。
これから10年後、どこまで視野が広げられるか楽しみです。