【共通認識】

シュトーレンを仕込んでおります。
店頭にも、通販にも数個ですが在庫があるので、ご興味のある方はぜひ。

今日は最近のお話。
世の中、少しづつイベントも復活してきて、日常が戻りつつあるんだと実感しています。
年明けにまた波が来るのかもしれないけど、みんな覚悟と対処法を学んで前に進んでいるから、もう大丈夫。

この秋、これまで取引をしたことがない催事やイベント出展のお話、委託のお話をちらほら頂きました。

特徴的だったのが、
「出店料無料でお願いできませんか(現場スタッフはこちらが出す)?」
「掛け率これくらい(恐ろしくマージン高い)でどうですか?」
の両極端なお誘いが多かった事。

前者の多くは、イベント企画会社にお願いする経費がない商業施設や公的機関が直談判してくるパターン。
気持ちはわかる、でも私はタダの出店は引き受けない。
なぜなら、対等でないから。
こちらは
「プロのお菓子屋」として商品を用意する。
「プロの企画屋」として場所を用意する。
お客さんは気持ちよくお金を支払って物を買い、私たち小売は気持ちよく主催者にお金を支払う、という健全な関係がいい、そうでないと継続性がない。
あと出店料タダはプロとして逃げだと思うんだよな。(例えばすでに信頼関係を築けている身近な人が初めて試しにイベント主催するからタダで、みたいなパターンは例外です。)

後者はコロナの影響が少ない他業種の会社もしくは手作り系ECサイト運営会社が商業施設内の空きテナントを借りて実店舗営業をしようとするパターン。
掛け率(売上の取り分の割合)の相場を知っている身としては、
「その掛け率で引き受ける人いるの?」
と思うわけですが、コロナ禍で販売口がない作家さんやこれまでイベント出店のみで販売してきた作家さんはイエスと言うんだろうなと思うと、ほんと心が締め付けられる。

要は
「お互いがプロとして、全力でお客さんを楽しませよう」
という共通認識が大切だなと思っています。

来年は今年より地方での催事参加も多くなって、
それにかこつけて現地に行っちゃったりして、
そんな妄想をしている年末です。