【使命】

せっせとブリオッシュを焼く図。
天板を2枚、1度に焼成しています。
ちなみに1枚の重さ、7kg。
これを上げ下げしてたら、そりゃ腕力がつくよね。


今日は「使命」について。
仕事においても、家族においても、どんな人でも、それぞれの使命や役割を持っています。
例えばお母さんは
「子供を守り育てること」
お医者さんは
「人の命を第一に尽力すること」
などなど。
これはわかりやすい例ですが、誰でも使命はあります。


私が思うお菓子屋としての使命は
「お菓子を作って皆さんに食べてもらうこと」
もし非常事態が起きて食料が必要な状況になったら、周りの人に在庫を配布しようと心に決めています。


私は何かをやるかやらないか考える時、この” 使命かどうか “を判断基準の一つにしています。
例えば、緊急時にお菓子を近隣の人に配布したとして、こんな意見が出てくることが予想されます。

「あの人は2つもらったのに、私は最後だったから1つだけで不平等だ。」
「あの人は遠くに住んでいるのにこんな時だけ来てずるい。」
「人が列を作って並んでいるから、邪魔で生活道路が通りづらいじゃないか。」
「知っている人だけもらえてずるい。」

しかし私は
「お菓子を食べて少しでも笑顔になってもらえるなら配布する。」
と決めています。
なぜなら、それが住宅街にあるお菓子屋としての使命だと思っているから。


世の中、何をやっても必ず反対意見はでてくる。
その反対意見に応じて
「賛否両論あるのでやりません」
がいいパターンもあるけれど、
その人の使命の軸がブレるようであってはならない。
なぜならそれは、自分自身でその存在意義を消してしまう事につながるから。

例えばメディアが
「それは社会的に意義のある活動だけど、賛否両論あるから報じません」
は軸がブレたパターン。
大小関わらずメディアは
「分け隔てなく、人々の生活に関わる情報を正確に伝えること」
が使命だと思う。
だから報じないことは使命に反するし、
批判されたとしても軸がしっかりとしていれば、伝えた理由を述べられるはず。

と、かなり真面目なトーンで書いていますが、
そもそも自分の使命が何かなんて考えたことはない人が多数だと思います。
私も考え始めたのはこの2年くらいです。
周りに支えられていることを痛感し、お菓子屋TSUCURITEをどうしていきたいかを考えるにあたり、
そんなことを考え始めたという流れです。


社会の中で自分がどう役立っていきたいのかをしっかりと考えることが大切だなと思う今日この頃です。