【素朴なクッキー】

写真は私のおやつ用、シンプルなガリガリ系クッキーです。
華はないけれど素朴でほっとする、私が好きなお菓子。
スーパーで市販品を買いたい衝動にかられたら、
「買うよりは作ったほうが体にいいでしょう」
と作ることにしています。
酸化した油はできる範囲で避けて、中年太りは阻止したいというアラフォーの小さな抵抗。

今日は最近感じたことについて。
厚木店、国分寺店ともにお客さんが私にご自身のことを話してくださることが多くあります。
普段のことから、悩みまで。
もともと私は自分のことを率先して話すタイプではなく、
相手に興味があるから質問するタイプです。
自己開示が嫌なわけでは決してなくて、それより相手のことが気になって質問しているようです。
おかげでお客さんには
「ここ、スナックにしたら?」
と冗談半分にいわれるほどです。

少し話が逸れましたが、みなさんの悩みを聞いていると、
「変わらないといけない!」
と思っている人が多いように感じます。
その思いの強さに差はあれど、
「思い描いている理想の自分とのギャップが大きい」
と感じて、それを埋めようとしている人が多いようです。
例えば、もっと痩せたいとか、もっと前向きになりたいとか、若さを保ちたいとか、もっとできたはずだ、とか。
向上心はもちろん大切だけど、それが自分を追い詰めてしまって表情が暗い方が多いなと。

私からみたら、十分に痩せてるし、前向きだし、若々しいし、
「変わる必要なくないですか?」
と言ってしまうこともよくあります。
だってさ、完璧なモデル体型の人なんてひとにぎりだし、理想を追い求めて自分を追い詰めてもいいことないもの。 
お世辞でもなんでもなくて、率直にそう思って言うのですが、するとその方の顔つきがガラッと明るくなることがあります。

できない(理想と違う)自分を認めた上で、向上心を持って何かに取り組む。
30代後半になって、そんなことが気楽に生きていくためのコツなのかなと思っています。
私は美容に興味ないし、お化粧だって最低限しかしないし、寸胴だし、中年太りしてきたし、詰めが甘いし、ムラがあるし、
でも不思議と自分のことを
「これが私だな。」
と肯定できています。
若いころは自分に足りないものに目が行きがちだったけど、
今は自分のいいところにも目が行くようになったからかな。

いい意味で開き直ること。
自分に過度な期待をしないこと。
人生折り返し地点に来て、そんなことを感じながらクッキーをガリガリと食べています。