【お菓子屋を始めたい人へ】

 

開業して7年目、菓子製造許可の更新をしました。
講習を受けて、保健所の職員さんの実査(施設の設備など確認)を受けて完了。
お菓子屋を続けられることにホッとしています。

 

そして今日は” お菓子屋をやりたいな “と思っている人が気になっているだろうことを書こうと思います。
開業しようか検討し始めた頃の私は
「施設の設備がどうであれば許可が下りるんだろう?」
「開業資金はいくらくらい必要なんだろう?」
なんて疑問をインターネットで調べまくっていました。
保健所に問い合わせる前にある程度の情報を得ようと思ったから。
しかし結局のところわからず、保健所に問い合わせをしました。

 

そして今、そんな質問をされる側になり、何か力になれればと思うのですが、実際のところケースバイケースなので明確な回答ができません。。。

 

施設に関して、住宅を改装して作る場合には、
・住居用キッチンと製造用キッチンは別であること。
・住居用お手洗いと製造用お手洗いは別であること。
・製造施設にはシンクの他に手洗い設備が必要であること。
がマストです。
要は製造施設専用の水回りが必要だということ。
加えて地域によって基準が違う部分もあります。

 

開業資金については、目安となるものがありません。
施設の改装費用がどれくらいかかるのか、
機材はいくらくらいのものを入れるのか、
に依るからです。

 

そこで私からのオススメは
「とりあえず保健所に行ってみる」
こと。
既存の施設を改装して使おうかと考えているなら、手書きの簡単な図面を持っていけばいいし、
物件が何も決まっていない場合でも行くとパンフレットと丁寧な説明をしてくれるはずです。
保健所の方って丁寧に親身になってくれる方が多い印象。
後になってから、
「さっさと保健所に行けばよかった。」
と思ったのを覚えています。
施設の改装費がわかれば、あとは予算に応じて機材を選べばいいので、だいたい検討がつくと思います。

 

そして持ち家ではなく賃貸の物件を借りて、許可を取っている人も多いです。
大家さんのOKをもらって改装して製造許可を取ったり、
飲食の居抜きを借りて製造許可を取ったり、
そんなやり方もあります。

 

そして最後にもう一つ、
「レンタルキッチンを借りて作ろうかと考えているんですが。」
と相談をいただくことも多々あります。
実際、そのような使い方をできると謳っているレンタルキッチンもあります。
が、お勧めしませんとお答えしています。
なぜなら、もし食中毒などを起こした場合、罰則はレンタルキッチンを借りた人ではなく、製造設備に行くからです。
そこの施設の営業ができなくなったら、その責任をどう負えるのか。
そう考えたらリスクが高すぎるし、
結局は責任を負えないし、
それに関わる人がみんなアンハッピーになるのが、お勧めしない理由です。

こんなまとめをしつつ、
私自身も改めて気合いを入れ直しています。

お菓子を通してたくさんの笑顔が生まれるように、これからも精進しようと思います。