【カナダ番外編 意見を重ねていく文化】

少しブログが滞っておりました。
理由は
”カナダでてんやわんやだから”
です。

イベントに向けての準備はもちろん、突如決まった撮影やその準備やらでバタバタな日々を送っています。
写真の記事はカナダ在住の日本人向け冊子のインタビュー。
異国の地で記事に載るだなんてみじんも想像していなかったので、なんだか不思議な感覚です。

そしてこんな記事も。

Taiwan festの記者発表で話した私。
2日前になって私も話すと決まり、
「通訳をつける?」
と聞かれたけど、負けず嫌いが発動。
人生初の英語でのスピーチをしました。
ほんの数分ですが英語で話して、周りのみんなが讃えてくれて、自分の中の英語に対するハードルが少し下がりました。

こんな感じで毎日エキサイティングな日々を送っています。
そんな中、私が今感じていること。
日本だと
「ある程度の完成形を提示して、それの是非について議論して進めていく」
けれど、今の私の環境(周りは台湾人とカナダ人)は
「みんなで意見を重ねて、重ねて、完成を目指す」
ような進め方です。
否定するのではなくて、お互い認め合って、褒めあって進めていきます。
移民がたくさんいる国だからこそ、こういう考え方になるんだろうな。

例えば私の超絶へなちょこな英語でも
「Yuiのスピーチはとても感動したよ。」
と褒めてくれたり、私の作るものを
「とてもクリエイティブだね。だけどもっとこうした方がいいんじゃないか?」
と認めた上でアドバイスをくれたり。

そんな”意見を重ねていく文化”の中で、私が改めて大切だと思っていることは
「人を否定したり責めたりしないこと」
です。
仕事でもなんでも、多くの人が関わることは情報伝達がうまくいかないことや、誰かがミスをして多くの人に影響を及ぼすことがある。
そんな時にイラっとしたり、責めたり、否定したり、シャットダウンしたり、人間なら仕方のない反応なのですが、
「そうか、ならば状況を打開するためにこうしよう。」
とすぐに気持ちを切り替えた方がお互いに気持ち良く過ごせるはず。

自分の意見を主張することと、相手を否定することは全く違うこと。
誰かに嫌な気持ちを抱かせるような発言や行動は、誰にとってもいいことはないはず。
もし自分が誰かに否定的な反応をされたとしても
「なんか辛いことがあったんだろうな。」
と相手を認めることができたなら、それは必ず相手にも伝わって、いい関係を築くことができる。
そうしていいチームが出来上がる。

こんなことを書いていますが、今の私を取り巻く環境はとても恵まれていて、
女性4人住まいの生活も楽しいし、スタッフたちも優しいし、ご安心を!

言葉が不自由でも、
一緒にいる時間を重ねるにつれて相手のことがわかるようになり、
「言葉はコミュニケーション手段の一つに過ぎないんだ」
と実感しています。
これからの人生において、とても大切なことを学べただけでも、カナダへ来た意味があったな。

この後私は、
とある撮影、とあるレシピ作り、とある実製作の撮影、イベント本番×4回(トロント)、イベント本番×3回(バンクーバー)
と進んでいきます。
あっという間に9月頭の帰国日が来そうな予感。
悔いなくやりきるために、ブログは余裕のある時に、少し落ち着いて、ゆっくりまとめようと思います。

さー、朝から晩までオフィスで仕事している彼女たちに食べてもらうスープを作るぞーっと。