【ニューヨーク旅 その12 MoMA と WHITNEY MUSEUM 】

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ニューヨーク4日目、この日は美術館をはしごの日。
1か所目は言わずと知れた美術館、MoMA。
朝から多くの人で賑わっているけど、とても気持ちのいい空間!
理由を言葉で説明するのは難しいけど、
「建物の圧倒的な存在感と、その中にある人間の活動に合わせたモジュールが魅力的。」
といえば伝わるかしら。

この美術館にはルソー、ピカソ、マグリット、ゴーギャンなど、
誰もが授業で一度は目にしたことのある作品が並んでいます。

絵画や工芸品を見るときにいつも感じるのは、
「ピンときたものはその時の自分が表れる。」
ということ。
ちなみに今の私がピンときたのがこれ。

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ゴッホのオリーブの木を描いた作品。
自分がどういう心境なのかはわからないけど、このうねりのある線がゾクゾクっとして気になるの巻。

もう一つ気に入ったのがこれ。

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岩チェア。
お家の中で岩に座っていたら気持ちいいだろうなと妄想しました。

このように美術作品を楽しむのはもちろん、展示室から移動する時にも見所が沢山ある美術館。
この美術館の中を歩いていると、予想外なところで視線が通るのが面白いのです。
例えば、次の写真は2階の通路から見える1階の様子。

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期待せず、このような風景が急に目に入ってくるとワクワクしてしまいます。
お次は吹き抜けから見下ろした階段。

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この場所は水平、垂直の線で構成されていて、とても写真映えする階段。
(私は斜めから撮っているので伝わりづらいけれど。。。)
そこにあえてヘリコプターを吊ろうという心意気に脱帽!
” 真っ当に綺麗な風景 ”ではなく、” 遊び心のある風景 “を見せたかったのかしら。

建築家、谷口吉生氏の作品を他にも見たくなってしまいました。
こうしてMoMAを楽しんだ後に向かったのがこちら。

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WHITNEY MUSEUMです。
レンゾ・ピアノ設計で昨年オープンしたばかりの美術館。
入口横のshopスペースには間仕切りのような大きな本棚があります。

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そしてこの美術館は屋外テラスが多いのが印象的です。

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上の写真で奥に見える” 目 “のイラストはこのミュージアムとは違う敷地のもの。
いわゆる借景というやつですな。

また違うテラスを上から見た図がこちら。
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丸いお池とそこをつなぐ配管。
この配管を隠さずに見せているところがレンゾさんらしいのかな?
ちなみに私はこのお池の蓮にゾッコン。

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マゼンタとグリーンのコントラストが綺麗!

肝心の美術館の中はアメリカの美術品が展示されているのですが、
映像作品も多く並んでいました。

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上の写真はクッションに座って見る仕様の作品。
うーん、斬新!

そして私が心打たれたのがこちら。

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映像作品の前に座ってじっくり見ている観覧者。
オシャレな格好をしたダンディなおじさまです。
なんとなく美術館で作品を見るときは
「立って見るもの」
と思い込んでいたけど、こうやってみてもOKだよね。

「私の中にある、つまらない固定概念」に気づいた瞬間でした。

お次は階段室。

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ライトが縦に配置されているだけ、という単純な仕掛けですが
外から見ると1枚の絵のように見えるのは気のせいだろうか。

こうして2つの美術館を楽しみながら、
「自分がワクワクするものって、何なんだろう」
と考えていた1日。
ちょっとづつ自分がわかってきたような気がします。