【ニクオ脱走する】

8月のある日のこと。
ニクオさんが珍しく網戸に手をかけて立っていました。
人に怒られそうなことはしない彼が珍しく。
この日は気が立っていたのか、のりつんにマウンティング(自分の方が上だぞというアピール)したり、いつものニクオさんとは違いました。

そしてその翌早朝、私はいつものように起きて、お掃除して、ご飯をあげて、朝ランへ。
そして帰ってくると、窓際に置いてある折りたたみ式ソフトゲージがたたんだ状態になっていたので、
「3名で朝のひと遊びがヒートアップしたんだな。」
と窓の方を見たら、そのゲージの端が窓の桟に引っかかって窓が少し開いているのを発見。
のりつんとちーちゃんはソワソワと窓の外を見ている。。。
慌てて閉めて家の中でニクオさんを探すも見当たらず、もしかしてと家の外を見に行きました。
すると、我が家とお隣の家の壁の間でニクオさん発見!
これはまずいと渉を起こし、2人でニクオさんを家の中に誘導しようと試みました。

「ニクオさん!」
と呼びながら高級おやつカリカリの袋の音を鳴らしたり、ちゅーるを見せるも、興奮状態で反応なく、
家から離れた方向へ姿を消して行きました。
まずい。。。

それから家の周りを見ていたら、さっきと同じ位置にニクオさんが戻ってきた!
興奮状態はそのままに、困惑した表情。
相棒と挟み込む形でニクオさんを誘導し、窓を開けて室内側の床に高級おやつカリカリをばら撒き、少し身を隠したら、
ものすごい勢いでニクオさんが走り込んできました。

カリカリに目をくれることもなく、2Fの寝室のベッドの下に潜り込み、興奮状態でシャーシャーと威嚇しつ続ける中、
相棒がちゅーるを近づけてなだめたのでした。
さすが猫の扱い方がわかってる人だわ。

そして数時間後の様子がこちら。

やっと落ち着いて、みんな疲れてソファの上で寝ています。
触って確認したところ、怪我もなく、無事生還。

推測するに、
猫たちが遊んでケージの隅が窓の桟にひっかかる
→窓が開いた
→ニクオさんはおもむろに外へ出た
→開いた窓の幅が狭く、家の中に戻る方法がわからなくなった
→私と相棒が来た時はすでにパニック状態で威嚇する
→家の中に戻れたものの、恐怖心が拭えずに隠れていた
という流れかなと。

自分で家から出ておいて、戻れなくなってシャーって何さ!
と思いつつも、無事に帰ってこれてよかった。
本当によかった。
と同時に、窓の鍵を閉めなかったことを後悔し、相棒に謝りましたとさ。

少し前までは網戸で外の空気に触れられるようにしていたのですが、
野良猫が来てパニックになって3匹とも怪我をしたのをきっかけに窓を開ける時間を少なくしていました。
だからニクオさんは外に対する気持ちが高まってしまったかな。
そして7月から8月にかけて、私も相棒も仕事に追われて猫たちへの愛情表現が減ってしまっていたのも原因だろう。

ちなみに、他2名が出なかったのはなぜだろう。
のりつんは外が未体験だから怖くて出なかったのかもしれない。
では、ちーちゃんは?
彼女は野良歴が長いせいか、その環境が過酷だったのか、外に出たそうな様子を見せたことはありません。
家の外に野良猫を見つけたら全力で威嚇してパニックになるほどだし、
なんだかんだ外よりも我が家での暮らしの方がいいと思ってくれているのかも知れません。

私が海ラン中に、ニクオはご近所ラン。
この血の気が引くようなことが二度とないように、
不在時の窓の施錠はしっかりやろうと思います。

もー、ニクッチいなくなったら悲しいぞ!